アイドルマスター シャイニーカラーズ(シャニマス)のイベント『The Straylight(ザ・ストレイライト)』をプレイした感想です。
※ネタバレ注意!!
自分は年末から始めたばかりの新米Pなのですが…。
まさかいきなりこんな最終回なイベントを叩きつけられるとは…。
容赦ないシャニマス。でも、大満足でした…!
「The Straylight」 感想など
では早速、まずは物語の構造・概略から見ていきます。
今回は大きく3つの筋がありました。
1つ目の筋は、「本格派アーティストVSストレイライト」。
相手の土俵に殴りこんだストレイライトだったが、パフォーマンスの実力差でアーティストに負けてしまう。
しかし、本物を超えるものまねとして再び現れた本格派アーティストを今度はストレイライトが実力で負かすというもの。
この話は、演出がとても良かったです。
序盤のこれもう勝つしかないだろ!としか思えないフラグからのまさかの敗北。
後半の展開は、ものまねにアーティストが出てくるという展開にアイデアが光って惹かれました。
シーンとしては、やはりシャニPと冬優子の最後の掛け合いが好き。
「少しだけスカッとしたよ」「いっけないんだー」
冬優子…やっぱり冬優子がストレイライトのリーダーだと再認識しました…!
さて、2つ目の筋は愛依の葛藤です。
ミステリアスキャラではない自分を見せようと決意する愛依。
しかし、タイミング悪く配信者に素の愛依を抜かれてしまう。
追い込まれたラストで、ストレイライトの自分だって本当の自分だという事に気づく。
そして3つ目が、ゲームMV制作。
ストレイライト愛を持ったゲームスタッフがストレイライトのCGMVを作る。そこに映っていたのは『完璧な』ストレイライト。
それを見て、冬優子は自分の目指す完璧なストレイライトとは何かを見つめなおす。
あとは、小さな物語としてあさひのミュージカル初挑戦もありました。
役を演じるという仕事への違和感。そこからあさひは、自分がストレイライトを続ける意味を見出すというもの。
早速、限定コミュを物語に組み込んでくるという販促、流石です…。
先にこのコミュのTrueを見ていてオチに違和感があったのですが、イベントを見てなるほどと納得できました。
続いて、主題について。
上述の出来事を用いて描かれていたのが、今回の主題のように思います。
主題は、ストレイライトで3人はどう在りたいのかを見つけたということ。
冬優子は、私生活でもストレイライトでも完璧なアイドルを演じ続ける。
あさひは、ストレイライトでこそ、アイドルという輝きを追う自分でいることが出来る。
愛依は、ストレイライトでアイドルというもう一人の自分でいることが出来る。
そんな主題がつまっていたのが、今回のED。
ここでシャイノグラフィからの思い出ボムは反則…!
3人は自分たちがなりたいアイドルにたどりついたという、成長の軌跡を感じる胸熱な演出でした。
というかこれもう最終回だよ。最終回「The Straylight」だよ!!
と思ったのですが、このストーリーでストレイライトが終わるわけじゃないと作中で強く訴えかけているのが好きなポイント。
それが、ゲームMVの出来事を通じて冬優子が気付いたことで。
『完璧な』ストレイライトは『完璧なストレイライト』じゃないという事。
結局、ストレイライトにはいつまでも完璧は訪れないってことなんだと思います。
色々迷いながら、自分が求めている輝きを探し続ける場所。
それが3人にとってのストレイライトで、そんな3人が懸命に迷い進むことで放たれる輝きに魅せられるのがファンにとってのストレイライトなんだと。
だからこそ、3人が理想に向かって迷い続ける限りストレイライトの物語は終わらない。
そういう思いが込められたストーリーだったと感じました。
ということで、主題の設定の仕方は抜群に好きなストーリーでした。
要所の演出や小ネタもかなり好きです。
あさひのものまねと、愛依と冬優子のリアクションとかはかなりツボ。
バカ笑いする愛依と冷めた冬優子のツッコミが最高でした!
ただ、構造的にはちょっと欲張りだったかなぁとも思います。
愛依のミステリアスキャラ⇔素の自分という葛藤は、イベント1本すべて使っても良いくらい大事なネタのはず。
ミステリアスキャラを本当の意味で受け入れるまでの流れを、もっとじっくり描いて欲しかったとも思いました。
今まで積み重ねてきたほとんどを消化してしまったのが今回のストーリー。
次にストレイライトがどんな風に迷い、物語が続いていくのかに注目したいです。