2021年夏アニメの1話を見た上で、評価・感想とあわせて各作品の見どころ等を紹介します。
なお、記事は次のように構成しています。
①作品の期待度(1話視聴後の印象で判断)
②作品概要・あらすじ
③見どころ・感想・評価
※2018年秋~2021年冬クールの「1話視聴後評価」はこちらの『1話レビュー』からご覧いただけます
※ショートアニメ・女性向け・シリーズものは原則、対象外
2021年夏アニメ 期待度まとめ
※2021年7月18日更新
評価:★★★★★(必見・見ないと損)
該当なし
評価:★★★★☆(おすすめ・高評価)
ラブライブ!スーパースター!!
評価:★★★☆☆(相性がいいなら見ておきたい)
ヴァニタスの手記
カノジョも彼女
死神坊ちゃんと黒メイド
白い砂のアクアトープ
ピーチボーイリバーサイド
迷宮ブラックカンパニー
評価:★★☆☆☆(様子見・化ける可能性は0じゃない)
かげきしょうじょ!!
SCARLET NEXUS
精霊幻想記
探偵はもう、死んでいる。
月が導く異世界道中
チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~
出会って5秒でバトル
ぼくたちのリメイク
評価:★☆☆☆☆(残念ながら1話切り)
現実主義勇者の王国再建記
評価:★★★★★(必見・見ないと損)
該当なし
評価:★★★★☆(おすすめ・高評価)
ラブライブ!スーパースター!!
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【視聴後の感想と評価】
言わずと知れたアイドルアニメの金字塔『ラブライブ!』シリーズの最新作。
スクールアイドルを目指す女子高生たちの活躍を描くアイドルアニメです。
期待していたものが期待通りに出てきた1話でした。
少し長めに書いていきます。
まず、映像面。
背景がとてもきれいだと感じました。
街のお洒落な感じや芸術を愛する雰囲気が背景から伝わってくる。
丁寧に描きこんだからこそ出る『そこにある感』だと思います。
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映像としては引きとアップのダイナミズムを多用していたように思います。
引いた絵で溜めて、決め台詞でドアップ!という流れはシンプルながらも惹き付けられます。
引いた絵でキャラの全身を見せ、更に動きをつけることで可愛さを表現している所も見逃せません。
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脚本面も安定した出来でした。
強烈なバイタリティを持つキャラ・クゥクゥが主人公・かのんを引っ張る構図は、これぞラブライブといった王道な1話。
また、王道ながらも陳腐に見えないところに工夫が光ります。
猫で会話から脱出する。
家族に会話を盗み聞かれる。
オーバーなリアクションなどなど。
細部で変化をつけることで、1話20分を飽きさせません。
▼左:主人公・かのん 右:留学生のクゥクゥ(可愛い)
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構成としても、『ラブライブ!』シリーズは学校の廃校という外的な問題を主軸にしていたのに対し、今回は主人公の歌が歌えないという個人の部分をフィーチャーしていたのが印象的で気になります。
最後にアイドルアニメの華であるライブパートについて。
ここは流石の出来でした。
▼表情が多様で可愛い
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▼どこで魅せたいかが明確。強いカット
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上記のほかにも、演出の引き出しが多いのも良かったです。
3Dの大胆なカメラ回しやカメラを超えたメタ表現など、バリエーションが豊かでした、
惜しいのは、3Dグラ。
アニメっぽい見え方の部分は前シリーズの『虹ヶ咲』の方が個人的には好きです。趣味の範囲かもしれませんが。
▼上:本作 下:虹ヶ咲
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ただ、ラストのカットをあえて3Dで見せたのはチャレンジングで良いなと思いました。
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全体通して期待通りの出来。
アイドルアニメが好きな人は見ておくべきだと思います。
ただ、逆に言えば期待は越えてこなかったというのが正直な感想。
特に脚本面で新鮮さを生むような何かが見えてくると、更に多くの人に見てほしい作品になると思いました。
評価:★★★☆☆(相性がいいなら見ておきたい)
ヴァニタスの手記
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【視聴後の感想と評価】
吸血鬼と、吸血鬼を救う医者がコンビを組んだサスペンス×アクション作品。
舞台はパリ。
制作はボンズ。
そしてBGMは梶浦由記。
これで雰囲気が良くないわけがなく、お洒落な空気満載な映像と演出は見応えがありました。
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画面の明暗がはっきりしているカットが多いのが特徴で、幻想的な引き込まれる映像が多い。
漫画原作だからか、メッセージ性の強いカットが多いのも要注目です。
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一方でキャラクターと掛け合いは女性向けかなぁという印象。
耽美なイケメンが無邪気にはしゃぐミスマッチ感は、人を選ぶように思います。
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1話の25分に物語としてのまとまりがないのも惜しい。
1話は設定解説⇒事件⇒出会い⇒解決⇒次回への引きというオーソドックスな構成。
しかし、その中にキャラクターの内面に関わる軸が無く単調な印象を受けます。
まとめとしては、映像の雰囲気が好きでかつ、1話の掛け合いが見れる人にはとてもおすすめといった1作です。
カノジョも彼女
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【視聴後の感想と評価】
正々堂々二股をかける主人公とそれに翻弄されるヒロイン2人による共同生活を描いたラブコメ作品。
1話は三角関係が出来るまでと、3人の共同生活の始まりが描かれました。
作画は安定した出来でした。
ヒロインをきちんと可愛く描けていて、ラブコメの良さを引き出せています。
特に表情豊かな所がとても良い!
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キャラクターも良い感じです。
淑やか系と活発系の対照的なヒロイン2人。
そして誠実さが過ぎて明後日の方向に思考が飛んでるサイコパスな主人公。
1話からキャラがたっていました。
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惜しいところはコメディ要素の重ね方です。
「誠実過ぎて主人公が堂々と二股をかけてしまう」という大きめのギャグに至るまでの積み重ねがちょっと弱い。
また、そんな主人公をヒロイン2人が好きだということを理解させるためのカットが前半に無いのも惜しい。
1話の終盤まで来てやっとキャラに感情が追いつき、それ以降のギャグは楽しく見れました。
この作品は1話を乗り越えれば楽しく見れるラブコメだと思います。
あとはこの後、二股ネタをどのようにいじっていけるかに注目です!
死神坊ちゃんと黒メイド
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【視聴後の感想と評価】
触れたもの全ての命を奪ってしまう主人公と、彼に尽くすメイドを描いたラブコメ作品。
全体的にシックな雰囲気がする作品です。
BGMはクラシック寄り。
ピアノ主体の格調高めなBGMが心地よい。
舞台は洋館で、主人公の設定がおとぎ話風。
なんとなく絵本を読んでいるような気分になれました。
愛したいけど触れないというあたりは、『美女と野獣』を彷彿とさせます。
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格調は高いものの、しっかりと見ごたえのあるラブコメになっている所も好きです。
愛情表現に積極的で、主人公をからかって遊ぶヒロイン。
ヒロインにもてあそばれる可愛げのある主人公。
主人公とヒロインの甘酸っぱい距離感が、多様な感情に彩られながら会話に込められています。
1話の構成も綺麗でした。
感情の振れ幅が1話の中で大きい点が良い!
かつての友達との再会に胸を躍らせる主人公。
そして描かれる、残酷な期待の裏切り。
しかし、友達もただの敵となるのではなく最後に筋は通してくる。
1話ラストで主人公に寄せられるメイドの純粋な愛情。
感情の振れ幅があるからこそ、主人公の境遇に同情したくなる1話になっています。
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気になる点としては、どうすれば主人公にかけられた呪いが解けるというゴールにたどり着けるのか。
その道筋が全く見えないので、主人公の努力の方向性がうかがい知れない点でしょう。
また、1話はキャラクターが少ないので今後、掛け合いに幅が出るかも未知数です。
まとめると、とても手堅い作品ですが際立った点が見えにくい1話という感想でした。
白い砂のアクアトープ
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【視聴後の感想と評価】
水族館閉館の危機を何とかするため、女子高生と元アイドルが頑張るお仕事アニメ。
PAワークス制作という事で映像は流石の出来でした。
舞台である沖縄のカラっとした開放的な青が綺麗。
水族館特有の幻想的な雰囲気もしっかりと出ていて見ていてワクワクする映像です。
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キャラクターも可愛く描けています。
随所に遊び心のあるモーションがつけてあり、じっくり見たい作画となっています。
▼アイスをくわえるヒロイン
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BGMを使った演出も良く出来ていました。
大人しいキャラのシーンは繊細な曲調。
明るいキャラのシーンは楽し気な曲調と。
キャラの個性を際立たせるBGM選びとなっていて、キャラの理解がしやすかったです。
脚本面は良し悪しどちらも…といった感想。
良いと思ったのはヒロインが占い師に導かれるシーン。
占い師が逆に話を聞いてもらうという関係性のひっくり返しによる面白み。
それだけでなく、主人公のお人よしさの表現を同時に行っている。
鮮やかなアイデアだと感じました。
気になったのは2点。
ひとつは、1話の見せ場である水族館で幻を見るシーンが唐突に見えたこと。
ここまでに神さまを何度も映しているのだから、神様との関係を使って軟着陸させてほしかった。
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もうひとつはセリフがド直球なこと。
「私の夢、終わっちゃった」
といった主人公のセリフは、見せ場に持ってくるのにはちょっと手垢がつきすぎてるのではと感じました。
人間関係の部分を唐突にせず、感情移入できるように描けるかどうか。
今作の出来はその点に左右されると思います。
ピーチボーイリバーサイド
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【視聴後の感想と評価】
桃太郎を題材にしたファンタジーバトルアニメ。
1話では、ヒロインのサルトリーヌが獣人のフラウと出会い旅を始めました。
見所は二つ。
まず第一にサルトリーヌのキャラデザがシンプルに可愛い。
金髪巨乳美少女という古き良き鉄板属性。
それを推すように、ちょっと露骨なアングルが多めな印象です(ありがとうございました)。
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もう一つの見所はキャラの新鮮さ。
ケモ度高めな亜人キャラがちょっと珍しい。
ウサギの亜人であるフラウのモーションは本物のウサギを意識したものとなっていて、見ていて癒されます。
他にも武人気質なセイウチなど、割ととがったキャラが多く楽しく見れました。
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脚本面では話のテンポが良い。
1話ラストのヒロイン覚醒に向けた全体の流れも丁寧で見やすかったと思います。
とはいいつつ、予想の斜め上を行く展開が無かったのは残念。
また、バトルものとしては1話のボスに対する勝ち方に工夫がない。
キャラクターものとしては、掛け合いがちょっと地味。
物語全体のテーマ性が見えてこないのもマイナスポイント。
結論としては全体的に手堅いのですが、強く惹かれる部分もないといった感想です。
1話を見てキャラクターに惹かれた人には、期待にこたえられる作品なのではないかと思いました。
迷宮ブラックカンパニー
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【視聴後の感想と評価】
異世界転生で現地のブラック企業で社畜として働くことになった主人公が成り上がりを目指す物語。
物語のウリが明確で面白かったです。
この作品のウリは異世界のブラック企業から主人公が成り上がりを目指す新鮮さでしょう。
そこを際立たせるため、主人公を現実世界では大金持ちの成功者にしているのが上手い。
脱・社畜を目指す主人公の動機がとても自然に描かれていました。
また、元成功者であるという事を主人公のキャラ立てに使っているのも更に上手い。
彼はめちゃくちゃ嫌な奴ですが、自分が成功者だったからこそ持っているプライドを貫くという筋が通っている点はどこか嫌いになれません。
主人公が色んな苦労に直面しているのも作品としてのバランス感覚があって良いと思いました。
主人公が次は何をやってくれるのかという期待で話の次が気になりました。
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異世界のブラック企業という要素が妙にリアルに描かれているのも注目です。
やりがい搾取による重労働を朝礼に盛り込む上司。
忙しさのあまり意味不明な動きをしてしまう同僚など。
このリアリティは現実の『ブラック企業あるある』が盛り込まれているから出るんだろうなぁと思いました。
映像面は適度に良い出来。
派手な作画の崩れはなく、モンスターの描写も種類が豊富で好印象です。
話の新鮮さに惹かれた方にはオススメできる一作だと思います!
評価:★★☆☆☆(様子見・化ける可能性は0じゃない)
かげきしょうじょ!!
【視聴後の感想と評価】
女性だけで構成された舞台・紅華歌劇団のスター育成学校で、スターの卵たちがトップスターを目指して切磋琢磨する作品。
1話は元アイドルと歌舞伎役者の娘というメインキャラ二人が学校生活を始める姿が描かれました。
この作品の長所は新鮮味でしょう。
現実でいうところの宝塚歌劇団の育成学校を舞台にするというのは、それだけで惹きつけられるものがあります。
作中でも恐らく下調べにもとづいてるのであろう、それっぽいエピソードがあり面白かったです。
そんな長所がある作品という事で期待していただけに、残念というのが個人的な感想です。
長めの尺がとられている、元アイドルのキャラ描写が受け付けませんでした。
彼女の経歴である、ファンを毛嫌いして暴言を吐き引退したアイドルという構図が極めていびつだと思います。
そもそもアイドルにならなければよかったのでは。
その点を除いても、全体的に自己中心的な描写が多くとても好きになれそうにないキャラでした。
1話の脚本的な構成としてもやや散漫な印象です。
ダブル主人公のバディものにしたいのか、群像劇にしたいのか、体幹が強いという個性を持った主人公の活躍で進めたいのか。
尺がそれぞれの描写に使われているため、構成的な印象を受けませんでした。
新鮮味はあるものの、脚本面でのめり込むのが少し難しい惜しい作品という感想です。
SCARLET NEXUS
【視聴後の感想と評価】
怪異との戦いに身を置く新人兵・ユイトの活躍を描くアクション作品。
1話は主人公であるユイトの初陣と今後の謎が描かれました。
脚本については、そこそこな出来という印象。
ゲーム原作という事もあり世界観設定が多く必要な所を、演説やキャラの名乗りで上手く乗り切る工夫をしていました。
ユイトが持つ謎を冒頭と終わりに挿入することで引きも強くしようとしている。
ただ、いかんせん見所が少ない1話でした。
1話はキャラの掘り下げが少ない分、物語ではなくアクションで見所を作らなければいけない。
ところが、映像のレベルがかなり低予算。
溶け気味な作画。
投げやりな文字のフォントなどなど。
総じて、アニメとして見るべき要素はかなり少なめです。
物語が気になる方は、大人しく原作ゲームを楽しむのが吉という印象でした。
精霊幻想記
【視聴後の感想と評価】
異世界に転生した少年が活躍する最近の王道ファンタジー。
原作はなろう系のようですが、適度に主人公が苦労する1話になっていました。
脚本は可もなく不可もなくといった印象。
冒頭の意外性のなさや、安易な回想の挿入はマイナスポイント。
一方で、中盤からはテンポよく出来事が進んでいって見やすかったです。
このテンポの良さは、無駄な描写を省くこと。
また、シーンごとの繋がりの良さが生んでいると思います。
少し前のシーンの描写を絡めながら物語が進んでいくため、話に推進力がありました。
キャラクター面ではヒロインのセリアが可愛かったと思います。
孤児に対して優しく距離感を縮めてくるところがベタながらも好印象。
キャラデザの良さも彼女の魅力を引き出しています。
致命的に残念なのは演出面です。
OPを見れば大体察しが付くであろう低予算感。
止め絵連打や判子絵な表情は見る気力を一気に奪っていきます。
BGMのつけ方が視聴者の感情に寄り添えてないのも微妙でした。
見せ場で迫力のある演出を、とは到底期待できないレベル感だと思います。
キャラを気に入った時は、ながら見してみるとは楽しめる作品のように思います。
探偵はもう、死んでいる。
【視聴後の感想と評価】
名探偵である銀髪美少女・シエスタと『巻き込まれ体質』な助手の二人が織りなす、アクション時々ミステリ?作品。
1話は映像はギリギリ頑張っているといった出来。
派手に崩れはしないものの、省力化に力が入っているといった感じです。
ただし、前半の見せ場であるシエスタのアクションシーンは一見の価値ありな動きのあるものとなっていました。
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話の内容としてはジャンルが定まっていません。
ミステリというには行き当たりばったりな謎解き。
アクションというにはバトルに工夫がない。
青春ものというには感情に張りがない。
書きたいものをつまみぐいした1話という印象を受けました。
ラノベ原作特有の冗長な会話を工夫足らずで流している点も大きなマイナスポイント。
そんな中で光る部分はやはりタイトルの部分。
探偵は死んでいるのか。
なぜ死ぬのか。
その死が何をもたらすのか。
探偵・シエスタの死にまつわる謎が話の推進力となっている点は良アイデアで惹かれました。
探偵のキャラデザが銀髪スキーにクリティカルヒットな所も自分の中ではポイント高めです。
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シエスタに惹かれた人にはオススメです!
と言いたいところですが、話の流れ的に出番はあるのか…?
なんともむずかしい作品です。
月が導く異世界道中
【視聴後の感想と評価】
異世界に招かれた主人公が(人間ではなく亜人サイドで)無双するファンタジー作品。
いわゆる異世界チート系作品です。
ですが、メタ的に異世界チートというジャンルを少しイジりに行っている点が特徴でしょうか。
ヒロインが魔物だったり主人公が冒頭で女神に追放されたりと、異世界モノのお約束をずらしに来ています。
ただ、異世界なろうが氾濫する今時ですから、もう少し根元を大胆にいじらないとジャンルへのカウンターとしては弱いかなという印象を持ちました。
映像面は可もなく不可もなく。
脚本面も可もなく不可もなく。
主人公が嫌な感じがしない点や、魔物と人の関係性を描くために主人公をブサイクにしたというのは少し考えられてるかなぁと感じました。
話の流れはなろう系、上述の違いの部分がウリと感じれる人にはオススメといった一作です。
チート薬師のスローライフ~異世界に作ろうドラッグストア~
【視聴後の感想と評価】
『創薬』スキルを持った主人公が美少女二人と薬屋を営むまったり異世界日常モノ。
全体的に暖かみのある雰囲気が表現できていて癒されました。
キャラクターの会話にトゲがない。
ヒロインの一人を天真爛漫で無邪気な子にする。
キャラデザや色彩をおもちゃっぽいものにするなど。
特に良かったのは終わり方。
メタ的に視聴者へキャラが語り掛けたり、次回への引きを作ったりと印象に残る終わり方に工夫を感じました。
一方でいくら日常モノといっても、話の筋が薄い。
掛け合いに光るところがあるわけでもなく、見所が少ない。
毒にも薬にもならない25分なので、ながらみには最適な作品のように思いました。
出会って5秒でバトル
【視聴後の感想と評価】
特殊な能力を与えられた人間同士が対決していくバトル作品。
男らしい作品だと思います。
話のテーマとかキャラの魅力などは全て二の次で、能力バトル一本で勝負していました。
では面白いかと言われると、肝心の能力バトルもイマイチ。
1話のバトルは基本的に後出しじゃんけんです。
主人公が勝てるようなアイテムや能力が後付けで出てくるので、勝利に説得力がない。
バトルものの修行パートって大事なんだと再認識します。
キャラの魅力は先述の通りイマイチ。
であれば、バトルを5感に訴えるサスペンスで盛り上げてほしいのですがサスペンスも全くない。
総じて手に汗握るバトルとは言えない描写でした。
この作品のバトルで唯一、面白くなりそうに思えたのは主人公の能力です。
制約が強いですが様々な場面でドラマを作れそうな能力なので、その描写次第では化ける…かもしれません。
ぼくたちのリメイク
【視聴後の感想と評価】
クリエイターになる夢を叶えられなかった主人公が、過去に戻って芸大に通いクリエイターを目指すお話。
話の作り方がピンとこない1話でした。
長めの尺を取った1話でしたがとても増長だった気がします。
何処を見せたいのかがはっきりしないままに、淡々と設定解説や見たことのある描写が続き退屈な印象を受けました。
お仕事モノに近い作風ですが、芸大の授業風景などクリエイター的な描写は内容が薄く物足りません。
話のウリである過去に戻るという要素も生きていません。
視聴者の共感を呼ぶ以外に、何か物語上の必然性があってほしかったところです。
作画は安定していて、女子キャラの描写は可愛かったと思います。
要所要所で印象的なカットをきちんと入れれている所も印象に残りました。
脚本面が心配ですがキャラが気に入れば見続けられる1作のように思います。
評価:★☆☆☆☆(残念ながら1話切り)
現実主義勇者の王国再建記
【視聴後の感想と評価】
召喚された勇者が頭を使って富国強兵を狙う異世界もの。
かなりキツイ作品です。
映像はなんとか25分の尺を持たせたという感じ。
顔のアップを続けることで画面から動きを減らす超省エネ作画で、まだラジオCDの方がましといった出来です。
そして何よりきついのが脚本面です。
突然イキリ始める主人公。
脈絡なくデレるヒロイン。
舞台説明を捻りなく何分も続けるなど。
減点方式でも加点方式でも点数が残らないシナリオに25分がとても長く感じました。