ウマ娘 プリティーダービー Season 2 第2話「譲れないから!」の感想です。
※文章の推敲ほぼ無しの備忘録レベルの記事
※ネタバレを含みますのでご注意ください
※ほぼ箇条書き
※シナリオ面の感想多め・演出面は少なめ
ウマ娘2期 第2話の感想
話の構成と各シーンで印象に残った点
~第1幕~
1.病院にて骨折宣告
- 注射演出1度目
2.トレーナーとトウカイテイオーの会話
~第2幕~
3.入院報告と仲間の反応、トレーナーの反応
4.祝退院。復帰に向けた訓練開始
- 【伏線】トレーナーと治らなかったら諦める約束
5.訓練その1イメトレ+会長との約束
- 怪我経験者のグラスワンダーに喋らせることで深掘り
- 【伏線】イメトレを行うことが後半の展開の伏線となっており、マックイーンの「イメージでも追いつけない」というセリフが暗喩となっている
- ダンベル⇒ディフューザー⇒セグウェイというフリとオチ
- 「夜、お部屋に行っていいですか?」という色の強いセリフによる引き
6.経験者(サイレンススズカ)は語る
- 経験者に喋らせることで過酷な試練であることを表現
7.研究という訓練
- 【伏線】イメージトレーニングと相乗効果で後の展開の伏線
8.ライバルキャラの想い
- 【伏線】ネイチャを深掘りすることで後の展開の熱さを演出
9.仲間の応援(マックイーン編)
- リアル目で無表情で役職=名前という不気味キャラ連打という演出
- 注射ネタ2回目
- 「不明な点があったらお呼びください」⇒「わけわかんないって言ってるでしょ」は理屈は通っているがズレている巧みな掛け合い
10.ギプスを取っての訓練+見守る会長2
- 【伏線】歩く訓練により走りたいという欲望をため込む⇒後の展開で共感を呼ぶための伏線
- カレンダーが進むごとに表情を険しくしていくことで焦りを表現
11.ネイチャとテイオーの語らい
- 【伏線】ネイチャ「あんたに勝つのが夢だから」、というセリフで後の展開の共感プラス
- 少しテイオーを上の空にさせることで焦りを表現
12.走り始める
- 走ったが笑わないことで焦りを表現
13.仲間の応援(スピカ編)
- 10~12の後にこのシーンをもってくることで感情の温度に波を立てる。更に、次のシーンをより暗くするための助走としての効果も。
14.診察【ミッドポイント】
- 暗いBGM、セリフなし、車に追い抜かれるという小道具で挫折を無駄なく演出
- 【伏線】ネイチャが訓練を続ける
15.トレーナーの努力とテイオーの決心
- 栄養剤・散乱した本・登録用紙という王道小道具
- テイオーのクローズドショットを14から溜めることで泣きの表現
- テイオーの作った明るい声から入るという上手さ
- 「約束、守らなきゃね」、というセリフ後の無言が強い
- 必死なトレーナーと決断したテイオーの構図が前半と逆転しているのが強い
- 「まだ全力で走れない。なのに全力のみんなと戦うなんてできない」というセリフは視聴者とトレーナー双方への説得力がある良セリフ
16.菊花賞の会場にて+見守る会長3
- 人参焼きなどの買い出しでトレーナーを遠ざけるアクションが語らず、見せていて上手い
- 【伏線】ネイチャの表情により後の展開の伏線
- ゲートに入るのを眺めるテイオーの絶望顔が良い味を出す
- レーススタートまでは歓声が響き、スタートからは段々と歓声が消えていくという周囲と真逆の動きをする音が、テイオーの疎外感と自分の世界に入っていく流れを作る良演出
- 【伏線昇華】イメトレの成果が最悪の形で発揮されるという追い込み方の上手さ
- イメージの中で笑うテイオーと現実のテイオーの対比により悲劇が際立つ
- 【伏線昇華】「会長・・・」というセリフが挫折により泣いたときに出る
~第3幕~
17.レースの異変
- 俯く⇒足音を聞く⇒顔を上げるという流れの綺麗さ
- イメージが消え、色がつくことで現実に引き戻されたことを劇的に表現
- 【伏線昇華】ネイチャ「言わせない言わせない言わせない…!テイオーが出ていればなんて絶対に言わせない!!」、想いをギリギリまで隠すのがニクイ名台詞
- 「私たちの方が上だ!!」私たちという人称がテイオーの存在感を言外に表現。彼女が常に意識されていたことが視聴者とテイオーに伝わるセリフ。
- テイオーが菊花賞を眺める⇒応援するという変化により、挫折を本当の意味で受け入れたことを見せて表現。胸熱かつ切ない。
18.帰りの電車にて語らう
- 無敗のウマ娘を目指すという新しい夢を語ることで、成長というオチを表現。
全体通しての感想
・11~15の段階的に暗い話に持っていく流れが綺麗
・3幕にて眺める⇒応援するという変化で挫折を認めたことを表現するという核のアイデアが秀逸。
・核のアイデアを活かすため、ネイチャとイメトレという二本のアイデアを作り、伏線を丁寧に貼っている。スピカの面々やギャグで伏線をぼかしているのも巧み。
・演出面では16のレース開始~開始後の音演出がハイライト。一気にテイオーの内面に引き込まれた
2話でこのレベルの話と演出を持ってくるとは…。やっぱりウマ娘は良作だなぁと思います。
今後にも期待しかありません!
以上、感想でした。