2019年夏アニメ『炎炎ノ消防隊』の各話感想です。
管理人の感想を走り書き程度に記載します(シナリオ・キャラ・映像面重視)。
第2話「消防官の心」感想
【シナリオ・キャラ面】
今回は、2つの内容を1話でさばいていました。
①新メインキャラ「アーサー・ボイル」の紹介
②新人消防官大会に向けた、森羅とアーサーの無力さの掘り下げ。
共に、上手い描き方だったと思います。
①については、前半では森羅とアーサーの犬猿の仲という感じを描く。
後半では、同じ価値観を持つ同年代の理解者という感じを描いており、いい具合に深みを感じました。
②については、単に戦闘力としての無力さにとどまらないのが良い。
消防官としての心構えという人間的な無力さが描かれることで、この世界における消防官の重みがよく伝わってくるエピソードになっていたと思います。
サブエピソードとして、上記と絡めて桜備大隊長の怒りという筋も適度に埋め込めており、見ごたえのある回でした。
【印象的なシーンなど】
とにかく背景が素晴らしかったです。
世界観に厚みが増す描きこみでした。
・特に詳しいわけではないですが、教会を題材としていることもあり、宗教画チックな構図が多いのが印象的です。
・露骨な伏線からの脇。油断も隙もない作品だ・・・
・この二人のカップル感は良い。中盤で良い感じなシーンがほしいところ。
・細やかな小物描写。丁寧に設定が詰められている感じがします。
・背景の描きこみが細かく良い。また、2枚めのショットについては「静かな現場」であることを、影の多さや人の向きにより構図で訴えかけており、計算されたレイアウトになっていると思います。
・今週のキメカット。力の入れどころがきちんときまっていると安心します。良いキレっぷりです。
・事件前の背景と真逆の構図(太陽が見えている、登場人物の顔の向きがこちら側)。大隊長の救いが綺麗に表現されています。そして、それでも暗い部分が多いあたりにこの作品の世界観の重みを感じます。
・「俺が、俺達が」と言い直すあたりがエモい。それにしても月がきれい。