令和2年冬アニメの1話を見た上で、評価・感想とあわせて各作品の見どころ等を紹介します。
なお、記事は次のように構成しています。
①作品の期待度(1話視聴後の印象で判断)
②作品概要・あらすじ
③見どころ・感想・評価
※ショートアニメ・女性向け・シリーズものは原則、対象外。
令和2年冬アニメ 期待度まとめ
※2020年1月25日更新
評価:★★★★★(必見・見ないと損)
映像研には手を出すな!
評価:★★★★☆(おすすめ・高評価)
推しが武道館いってくれたら死ぬ
空挺ドラゴンズ
恋する小惑星
SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!
評価:★★★☆☆(相性がいいなら見ておきたい)
異種族レビュアーズ
ID:INVADED イド:インヴェイデッド
ソマリと森の神様
ネコぱら
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
群れなせ!シートン学園
ランウェイで笑って
評価:★★☆☆☆(様子見・化ける可能性は0じゃない)
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-
虚構推理
ダーウィンズゲーム
22/7
魔術士オーフェンはぐれ旅
理系が恋に落ちたので証明してみた。
評価:★☆☆☆☆(残念ながら1話切り)
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
はてな☆イリュージョン
プランダラ
評価:★★★★★(必見・見ないと損)
映像研には手を出すな!
【作品紹介とあらすじ】
『月刊!スピリッツ』で連載中の漫画原作。
高校1年生の浅草みどりは、設定重視な極度のアニメ好き。
スケッチブックに様々なアイディアを描き貯めながらも、1人では行動できないとアニメ制作への一歩が踏み出せずにいた。
そんな浅草の才能に、プロデューサー気質の金森さやかはいち早く気づく。
さらに、同級生でカリスマ読者モデルの水崎ツバメが、実はアニメーター志望であることが判明。
金森の手引きで意気投合した3人は、彼女らの「最強の世界」を表現すべく映像研を設立することに……
【視聴後の感想と評価】
1話では、主人公たち3人が出会い、それぞれの才能を認めるまでが描かれました。
少しクセのある作風ですが・・・
間違いなく面白いです、この作品!
アニメ制作をテーマにしている作品だけあって、映像のクオリティが光ります。
まず、日常芝居が良い。
細かい動作を、ごまかさず丁寧に描いている。
動かすのが好きで、余裕があるのが伝わってきます。
続いて、派手な動きも素晴らしい。
本作では、作中で制作しているアニメ世界へ入り込む演出が使われています。
アニメ世界では、メカに乗って飛び回ったり爆発したりと派手な演出が中心。こちらも見応え抜群でした!
▼特に、ここの爆発エフェクトは広がりがあって好きです
最後に、背景画と小物の描写も細かく丁寧に作られている。
主人公たちが暮らす、入り組んだ町が細部まで魅力的に描写されていました。
自分が特に良いと思ったのは、もう1点あります。
それは、「エンタメ」と「やりたいこと」のバランスが取れていること。
こういった作品はやりたいことを重視し過ぎて、エンタメ面が蔑ろにされがちなイメージがあります。
しかし、この作品はそこにも気を使っている。
主人公3人のうち一人を綺麗どころにする。アニメパートをシナリオに落とし込むなどの工夫により、しっかりとエンタメを感じられるものとなっていました。
今後に期待が膨らむ素晴らしい1話です!
▼作中アニメのイメージボード。良い書き込みです
評価:★★★★☆(おすすめ・高評価)
推しが武道館いってくれたら死ぬ
【作品紹介とあらすじ】
『月刊COMICリュウ』で連載中の漫画原作。
岡山県在住のえりぴよは、熱狂的なオタクだ。
彼女が愛するのは、マイナー地下アイドル『ChamJam』のメンバー・舞菜。
収入の全てを推しに貢ぎ、声の限りを尽くして舞菜の名前を叫ぶその姿は、いつしかオタク仲間の間で伝説となっていた。
『いつか舞菜が武道館のステージに立ってくれたなら…死んでもいい!』
そう断言する伝説の女・えりぴよのドルオタ活動は、アイドルもオタクも巻き込んで今日も続く…!
【視聴後の感想と評価】
1話は、えりぴよと舞菜の出会い、そして現在の距離感が描かれました。
なにかに熱中する人、というのは魅力的です!
本作では「ChamJam」を支えるオタクたちがメインキャラ。
割と絵に書いたようなオタク達ですが、彼らのひたむきさがとても輝いて見えました。
炎天下で半日も推しのために物販列に並び続ける…オタクの鏡です。
そんなオタクの一員、主人公のえりぴよは普通にアイドルができそうな容姿。
キレイな容姿と「オタク過ぎる」彼女の内面の残念さがあわさり、面白いキャラになっていました。
ギャグ方面もキレが良い。
濃いオタク達による「オタクあるあるネタ」が作品の随所に散りばめられている。
地下アイドルファンの実態が垣間見え、新鮮で楽しく見れます。
更に、1話では手書きのアイドルライブパートも見ることが出来ました。
キャラ紹介も兼ね、各キャラの個性が伝わるモーションとなっており、惹きつけられました。
濃いキャラ達・オタクギャグ・ライブ・百合要素と、見所がたくさんある豪華な1話。
今後に期待です。
空挺ドラゴンズ
【作品紹介とあらすじ】
「good!アフタヌーン」連載中の漫画原作。
空の覇者、龍<ドラゴン>。
その存在は脅威であると同時に、薬や食用としての価値がある“宝の山”でもあった。
その龍<ドラゴン>を狩る存在がいた。
捕龍船を操り、空を駆け、龍を狩り、旅をする。
彼らの名は「龍(おろち)捕り」。
これはその中の一艇“クィン・ザザ号”とそのクルー達の物語である。
【視聴後の感想と評価】
1話では、多数登場するクイン・ザザ号のクルーたちの顔見せ、そして、龍捕りが描かれました。
ファンタジーな暮らしの香りが立ち上がってくるような、趣深い1話です。
まず、特筆したいのはキャラクターの描写。
船のクルーたちは、15人ほど登場します。
1話の短い時間で、それぞれのキャラ立てが的確に行われているのが凄い。
一つ一つのセリフや動作の中に、キャラの趣味嗜好や船におけるキャラの立ち位置がつまっていました。
そんなセリフを、豪華な声優陣が彩っている。とても良いキャラ立てでした。
3DCGのセルルックアニメだからこそ出来る、縦横無尽なカメラワークも面白い。
飛行船&クルーVS龍の戦いというスケールの大きいテーマにピタリと合っているように思います。
龍が人々の暮らしに根付いていると感じられる、ハイ・ファンタジーな描写も魅力的です。
▼料理が美味しそうというのは、人の生活感に繋がります
気になるところは、シナリオ面でしょう。
1話は小品として綺麗にまとまっていた。
ミカとタキタの龍に対する価値観の違いという、エピソードの伏線も貼られました。
ただ、作品の軸となる大目標が見えなかったので、どのように話を膨らませていくかが未知数です。
次回以降は、そこに注目していきたいです。
恋する小惑星
【作品紹介とあらすじ】
「まんがタイムきららキャラット」で連載中の漫画原作。
幼い頃に友だちと交わした「小惑星を見つける」という約束。
高校1年生の主人公・みらは、約束を叶えるために「地学部」へ入部した。
そこで出会ったのは、個性豊かな先輩たちと、かつて約束を交わしたあの人。
天文と地質の雑学と、それらを愛する少女たちの日常を描くハートフル作品。
【視聴後の感想と評価】
1話では、みらとあおの再会、そして二人が再び距離を縮めるまでが描かれました。
尊い1話でした。ありがたい。
全体通して、大人しめな日常系といった印象。
ギャグや賑やかさより、ハートフル要素が中心のようです。
シナリオ構成は綺麗で充実したもの。
みらとあおの距離感の変化を繊細に描写しつつ、他のキャラクターたちの紹介も行う。
距離が縮まったことを喜ぶ二人の姿が、とても可愛いかったです。
映像は安定しており、演出も見応えあり。
「きらら系」作品のウリである”女の子の可愛さを魅せる工夫”が、OP・本編・EDの25分につまっています。
特に、各キャラクターの所作が魅力的。
バリエーション豊かな可愛らしい動きの数々に、思わず見惚れてしまいます。
▼言動が視聴者代表の萌さん、かわいい
1話の見どころはラスト。
成長したみらとあおが、小惑星を見つける決意を再び固めるシーン。
違う場所にいる二人が、風に髪をたなびかせながらも同じ方向をしっかりと見据える。
物語の始まりを予感させる良いシーンでした。
今後の注目ポイントはギャグのキレと、星の描写。
そして、万全の協力体制から生まれるであろう天文と地質に関する雑学でしょう。
これらが上手くハマれば、かなりの良作になるように思います。期待です。
SHOW BY ROCK!!ましゅまいれっしゅ!!
【作品紹介とあらすじ】
ゲームや舞台などを展開する、サンリオによるプロジェクト作品。
北国の小さな村で生まれ育った、白っぽいきつね族の女の子『ほわん』。
オーディションをきっかけに憧れの都会、「Under North Zawa」へ旅立つ事に。
縞々猫族のマシマヒメコ、デビルミント鬼龍族のデルミン、狼娘族のルフユ達と出会い、バンドを組む事になる。のか?
きらきらがいっぱいのRockな音楽物語が、いま始まろうとしている。
よーし、やるぞ♪
【視聴後の感想と評価】
1話では、主人公・ほわんの旅立ちとメインキャラ達の出会いが描かれました。
細かなギャグと可愛らしいキャラの動きが光る、次が見たくなる1話でした!
まず特筆したいのはキャラの可愛らしさです。
主人公のほわんが、その名の通りほんわかしていて癒やされます。
感情表現も豊かで、表情がコロコロと変わっていくとても楽しいキャラでした。
キャラ同士のからみに百合っぽさが見え隠れするのも、尊いです。
アニメーションとしては、動きや画面の構図も凝ったものが多く、キャラを魅せる工夫がつまっています。
サンリオらしい、細やかなギャグが多いのも特徴です。
舞台となる街「Under North Zawa」。…なぜザワは訳さなかったのか。
など、視聴者がツッコミたくなる隙が見えるのが楽しい!
最後にこの作品はいわゆる音ゲーアプリに関連するアニメです。
そのため、音楽には注目してました。
結論としては、とても歌のクオリティが高い!
ガールズバンドらしい素朴さと活力のある楽曲が1話だけでも3曲詰め込まれていて、聴き応えがありました。
本作は3話まで見てこのレビューを書いているのですが、3話からは男性ユニットが出てきます。
ここが好きになれないと辛いかなぁと思っていたのですが、杞憂でした!
個性を生かしたギャグを披露する笑えるキャラたちで、作品のいい刺激になっていました。
最終回まで、どのようなシナリオが展開されるのか、期待です。
▼本作は、個別に紹介記事を作成しています。よろしければご覧ください。
評価:★★★☆☆(相性がいいなら見ておきたい)
異種族レビュアーズ
【作品紹介とあらすじ】
『ドラドラしゃーぷ#』で連載の漫画原作。
ここは人間だけでなく、エルフや獣人、悪魔に天使と、あらゆる異種族が共に暮らす世界。
そこには当然、あらゆる異種族のスケベなお店もあるわけで…。
足しげくそんなお店に通う人間の冒険者・スタンクは、ある日種族間の(性的な意味での)感性の違いで悪友のエロエルフ・ゼルと衝突する。
決着の方法は……嬢のレビュー!?
あらゆる異種族娘のサービスをクロスレビュー方式で採点し、他の仲間達へ提供していくスタンクたちの活躍は、まさに性戦士のごとし!
今日もレビュアーズたちは新たな快楽を求めて旅立って行く……。
【視聴後の感想と評価】
1話では、異種族レビューを始めるきっかけとなるエピソードが描かれました。
ファンタジーというジャンルがまた一つ広がったなぁと感慨を覚える第1話。
まず、異種族風俗のレビューという発想が既に面白い。
それをキレのある下ネタで軽快に切り取っていく。
これが面白くないわけがありません!
レビューの内容も、「なんとなくありそう」で思わず納得してしまうものなっており楽しい。
レビューだけでなく、キャラクターが濃いのも良かったです。
ダンディなエロオヤジ・スタンクと悪友エロエルフなゼルのノリの良さ。
二人に振り回され、即穢れる天使・クリムヴェール。
ツンとデレの具合がちょうどよい、酒場の店員・メイドリーなど。
OP・EDの清々しい下ネタ連呼も笑えます。
名曲で遊ぶのはやめましょう。
25分の密度が濃い、色々アウトでクオリティの高いコメディ作品でした!
体感では星4に限りなく近いのですが、クセが強すぎることと、レビュー要素が1発ネタになりうることを考慮しこの位置。
しかし、挑戦的でギリギリを攻める尖った良作だと思います。
ID:INVADED イド:インヴェイデッド
【作品紹介とあらすじ】
オリジナルアニメ作品。
監督はあおきえい(『Fate/Zero』、『Re:CREATORS』)。
殺意を感知するシステム「ミヅハノメ」を用いて、犯罪事件を捜査する組織、通称「蔵」。
犯人の深層心理「殺意の世界(イド)」に入り、事件を推理する名探偵・酒井戸。
頻発する凶悪かつ謎多き事件。
そこに見え隠れする連続殺人鬼メイカー「ジョンウォーカー」の影を、彼らは追っていく。
【視聴後の感想と評価】
初回は1~2話の連続放送。
あらすじに書いたような難解な世界設定のチュートリアル的な位置づけとして、一つの事件が解決されました。
世界観の深みと、サスペンスのヒリヒリ感が両立する良作です。
まず、世界観が面白い。
犯人の深層心理に潜り事件を解決していくという設定は、新鮮でかつ説得力もある。
深層心理世界の表現も、犯人それぞれの個性が世界に反映されていて興味を惹かれます。
深層心理と現実の犯人が繋がっていく、ミステリ要素も楽しめました。
世界観だけでなく、キャラクターが良いという点も本作の魅力でしょう。
主人公・酒井戸の普段の飄々とした姿と、うちに秘めている想いの強さがにじみ出てしまう描写。
ベテラン刑事の命に変えても若手刑事を守ろうとする姿勢。
若手刑事の犯人逮捕に賭ける信念。
それぞれの価値観が強く出ている良いキャラクターたちです。
▼若手とベテラン刑事のコンビは鉄板です
気になった点は、2点。
まず、作品の雰囲気。
全体的にどのキャラも真面目で、遊びがない。
見ていて少し疲れる重たい雰囲気となっています。
こちらは、1~2話で出番の少なかったキャラの活躍に期待です。
もう一つは、物語の鍵となる「ジョンウォーカー」。
「連続殺人鬼を作る」という大仰な設定を背負ったキャラです。
このキャラをどこまで魅力的な悪役に出来るか。
この作品の最も重要な課題だと思うので、注目です。
ソマリと森の神様
【作品紹介とあらすじ】
『WEBコミックぜにょん』連載の漫画原作。
異類異形の人外たちが支配する世界。
かつての戦いの結果、人間は迫害され、絶滅の危機に瀕していた。
ある日、森の番人である「ゴーレム」と ひとりの人間の少女が出会う。
これは、滅びゆく種族「人間」と森の番人「ゴーレム」の 父娘の絆を綴った旅の記録。
【視聴後の感想と評価】
1話では、ゴーレムと主人公・ソマリが絆を深める姿が描かれました。
ハイ・ファンタジー×ハートフルという期待しか無い組み合わせの作品です。
やはりファンタジーならではな、異世界描写の出来が良い。
異形たちのデザインがバリエーション豊かです。
彼らが住む家の内装などの背景も、想像力を刺激される凝ったものになっていました。
キャラ面では、主人公のソマリとゴーレムが良いキャラをしていました。
ソマリは天真爛漫さが魅力。
子供らしいやんちゃな姿とCVの水瀬いのりさんの演技がマッチして可愛らしい。
そんなソマリのフォローに黙々と奔走するゴーレムも好きになってしまう。
苦労人さがたまりません。
また、2人に上手く相反する属性が付与されており、コンビ感が生まれています。
・感情豊か⇔無感情
・子供⇔大人
・好奇心旺盛⇔好奇心なし
1話から名コンビになる可能性が伺えます。
未知数なのは、シナリオ面。
ソマリの成長が本当に描けるかどうかという点です。
本作におけるソマリの成長からは、どう考えてもゴーレムとの別離が必須。
完結していない作品のアニメ化で、そこまで思い切った描写ができるのかどうかが鍵でしょう。
ネコぱら
【作品紹介とあらすじ】
同名のPCゲームが原作。
海外で爆発的なヒットを記録した作品として有名。
(詳細はこちらのインタビューが面白かったため参考まで)
同人PCギャルゲー『ネコぱら』が170万本の大ヒット! 売上の9割が海外、ヒット理由は猫だから?【インタビュー:イラストさより氏&シナリオ雪仁氏】
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/171025
水無月嘉祥はパティシエとして、自身のケーキ屋『ラ・ソレイユ』の開店準備中。
そこに送られてきた荷物の中には、実家で飼っていた人型ネコのショコラとバニラが紛れ込んでいた。
二匹の熱意に負け、嘉祥は彼女たちと共にソレイユをオープンする。
妹の時雨やショコラとバニラのお姉さんネコたちも手伝いにきてくれ、楽しくにぎやかな毎日を過ごしていた。
ある日、ショコラはおつかいの途中で見知らぬ仔ネコに出会う。
どこか気になる仔ネコとの出会いから始まるハートフルネコストーリーがここに開幕!
【視聴後の感想と評価】
1話では、ショコラ達の日常と仔ネコとの出会いが描写されました。
ハマる人はドハマリする。
ハマらない人はドン引きする。
そんな作品でしょう。なお、私は好きです。
安定した作画で可愛いキャラが見れる。
色々と大変な昨今では、それだけで少し満足できてしまいます。
線の多い衣装を着たキャラたちを安定して描けていました。
フェチズムが強めな描写を、スッと挟んでくるのもニクい演出です。
映像に集中せざるを得ません。
制作会社は元請初のようで、今後も作画が安定していくかは未知数。
ですが、走り出しは極めて快調です。
キャラ同士の掛け合いも安定して可愛い。
親密度高めな会話と絡みが尊いです。
気になったのは、本作における”ネコ”の設定。
・どう見ても人なのをネコと言い切る世界
・申し訳程度の唐突なネコ動作
・ナチュラルに人権がなさそうな周囲の言動
ネコを人として見ている自分がおかしいのか、と見ているうちに錯覚しそうなヤバイ世界観です。
SFでよくある「ロボットに人権を与えるべきか」みたいな議論に思いを馳せたくなります。
が、間違いなく意味がなさそうなので、世界観をナチュラルに受け入れられる人だけが見るべきアニメだと思います。
今後、注目したいのはシナリオ面。
ハートフルになりそうな演出は1話の随所に見えたので、それが上手く化けるかに期待です。
▼個人的には、普通(人)の妹キャラである時雨が一番気に入りました。出番が増えますように
マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
【作品紹介とあらすじ】
スマートフォン向けRPG『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』が原作。
2011年に放送されたオリジナルアニメ『魔法少女まどか☆マギカ(マドマギ)』の外伝的位置づけ。
「魔女」「魔法少女」などの設定や一部のキャラは、マドマギから続投している様子。
願いの成就とひきかえに、人知れず戦い続ける魔法少女たち。
しかし、主人公・環いろはは、自分の願いを忘れてしまっていた。
失われてしまった大切ななにか。
理由もわからないまま、彼女は戦いつづけていた。
そんなとき、魔法少女たちの間で噂が流れはじめる。
『神浜に行けば、魔法少女は救われる』
魔法少女とウワサの集まる街、神浜市。
失われた願いを求める、環いろはの物語がはじまる――。
【視聴後の感想と評価】
1話では、主人公・いろはの事情と、話の中核である神浜市にまつわる設定が明かされました。
ゆったりとした滑り出し。
しかし、豪華な映像は見応え充分です。
1話は、『魔法少女まどか☆マギカ』シリーズだからこそ成立していると思いました。
キャラクターの魅力や予想外の展開など、作品に引き込む材料が1話では乏しい。
ただ、この名作シリーズを1話切りする人は少ないでしょうから、3話までが正念場でしょう。
良かった点は撮影処理の美しさとアクションです。
『マドマギ』とは一風変わった夕焼けの情景を、光の帯を付すなどの工夫により巧みに描き出しています。
アクションも素晴らしい。
実力が乏しめないろはと、格上魔法少女のやちよ。
二人の実力差を、アクションのオシャレさの違いにより表現していました。
気になったのは、演出周り。
看板にシーンの解説を入れるなど、「親切過ぎる直喩な描写」が目に付きます。
『マドマギ』では、画面の構成等により「暗喩な描写」が多用されており、想像する楽しみがありました。
▼例えば、『マドマギ』マミさんの某シーン直後。
マミから視点が移り、ほむらを映したカットで鍵の音とリボンにより暗喩的に状況が表現されている
もう少し、視聴者に想像される画面づくりを期待したいところ。
あとは、シナリオにエンジンがかかってくるかに注目です。
群れなせ!シートン学園
【作品紹介とあらすじ】
ウェブコミックサービス「サイコミ」で連載中の漫画原作。
「私立シートン学園」
ここは様々な動物が共に生活する、動物たちの学園である。
シートン学園に入学した動物嫌いの”人間”・間様 人と独りぼっちの”オオカミ少女”ランカという1人と1匹の運命的な出会いによって、にぎやかでハチャメチャなアニマル学園ライフが始まるー!
【視聴後の感想と評価】
1話では、主人公の人と、ヒロインのランカが出会い”群れ”を成すまでが描かれました。
賑やかハイテンションな明るい1話です。
本作で凄い!と思ったのは、画面の中に登場するキャラクターの数。
多くのカットで、3~10人(匹)ほどのキャラクターが動き回っており、シートン学園の活気を感じました。
1話のシナリオとキャラ立ても上手い。
『けものフレンズ』を思い出すような、動物の特性をキャラの活躍に落とし込んでいる。
動物雑学の勉強にもなり、説得力もある良いシナリオでした。
一方で気になるのは、シートン学園というアクの強い設定。
これが今後、食傷気味にならないかという点。
正直、1話でもハイテンションなノリについていきずらい所がありました。
ハイテンションギャグ一辺倒ではなく、視聴者を引き込む工夫が見られるかに注目です。
ランウェイで笑って
【作品紹介とあらすじ】
『週刊少年マガジン』連載の漫画原作。
身長158cmの藤戸千雪の夢は、パリコレモデル。
モデルとして、低身長というのは致命的。
周囲は「諦めろ」と言うが、千雪は折れなかった。
そんなとき、千雪はある同級生とであう。
家族を養うため、ファッションデザイナーの夢を諦めようとする少年、都村育人。
――これは一途に夢を追って走り続ける、2人の物語。
【視聴後の感想と評価】
1話では、千雪と育人が出会い、夢の始まりが描かれました。
なんというか、決め所が少しずつ惜しいという印象です。
まず、良かったのはシナリオ展開。
少し都合が良すぎる感はあるのですが、夢が始まっていく高揚感が上回っていました。
千雪と育人が抱える、「自分ではどうしようもない逆境」が胸に響きます。
だからこそ、終盤の逆転劇はぐっとくるものでした。
対して、惜しかったのは展開の説得力の部分です。
正直、服がイマイチお洒落に思えなかった!
ファッション業界モノはここが一番の難点だなあと思います。
物語としても、服に関する描写(作成や受け渡し)が省略されているのも説得力を失わせている。
演出面も、惜しい。
ラストのオーディションシーンがイマイチ決まっていない印象。
キャラの顔にフィーチャーした演出になっていて、服を映えさせる工夫があまり感じられませんでした。
キャラ面では、千雪はちょっと唯我独尊な所が目立つ。
育人の服を「ミルネージュ」 で買ったといってしまうのは、ちょっと筋が悪い描写。
今後、ヒロインにふさわしく可愛くなることに期待します。ビジュアルはかなり好きですので。
完全に余談ですが、ファッション業界モノならギャルゲーの『月に寄りそう乙女の作法』。
アニメ化、待ってます。
評価:★★☆☆☆(様子見・化ける可能性は0じゃない)
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-
【作品紹介とあらすじ】
「小説家になろう」で連載中の小説が原作。
『このライトノベルがすごい!2018』総合第3位。
2043年7月15日に発売されたダイブ型VRMMO<Infinite Dendrogram>。
プレイヤーの趣味趣向によって、“無限”のパターンの進化を辿る独自のシステム<エンブリオ>を有しているという。
そして<Infinite Dendrogram>は、瞬く間に一大ムーブメントとなり世界を席巻する。
青年・椋鳥玲二は大学受験の終了を記念して、かねてより兄に誘われていた<Infinite Dendrogram>を始めるのだった。
【視聴後の感想と評価】
1話では、ゲームを始めた玲二が自身のエンブリオと出会うまでが描かれました。
王道少年漫画のような、真っ直ぐな熱意の光る1話。
しかし、本作は自分が原作を追っていて期待していた作品なのですが、やや残念な所が多い出来でした。
良かった点は、ゲーム世界の描写。
キャラクターエディットのシーンは、ゲームシステムをうまく演出にしている。
ゲームを始めるワクワク感が伝わってきます。
キャラデザも良かったです。
ゲーム世界らしい奇抜さ、可愛らしさ、そのキャラらしさが溶け合った、しっくり来るデザインです。
残念だった点は、演出周り。
この作品はセリフ回しやキャラの設定に、クサさが垣間見えます。
そのままアニメにするとそれが目立ちすぎるので、アニメでの工夫に注目していました。
(例えば、レイの「後味が悪い」等のセリフやシュウのくまアクトなど。)
結果は・・・特に工夫なし。
さらに言えば、工夫どころかクサさを悪化させるという事態に。
具体的には、レイの終盤の戦闘シーン。
痛覚をオフにしていることを何故か強調したあと、レイに決め台詞を叫ばせる。
結果、レイが無駄にイキっている人みたいに見える。
あとは必殺技時のテロップ。
せっかくの主題歌が泣いています。
カウンター技であること強く表現したいならセリフをいじるべき。
テロップ演出をしたいなら『シンフォギア』や『血界戦線』のようなスタイリッシュさが欲しい。
本作はストーリーが進む毎に、ラノベならではの情報量多めなバトルが増えていきます。
かなりヤバイキャラたちも増えてきます。
それらが今後、どのように演出されていくのか。持ち直しに期待です。
虚構推理
【作品紹介とあらすじ】
講談社ノベルズ等で刊行されている小説原作。
“怪異”たちの知恵の神となり、“怪異”たちから寄せられるトラブルを解決している少女・岩永琴子。
彼女が一目惚れした相手・桜川九郎は、“怪異”にさえ恐れられる男だった!?
普通ではない2人が、“怪異”たちの引き起こす一風変わった事件に立ち向かう「恋愛×伝奇×ミステリ作品」!
【視聴後の感想と評価】
1話では、主人公コンビの琴子と九郎の不可思議さが、会話と事件により描かれました。
Q.この作品面白い?
A.おひいさま可愛い。
1話で琴子の可愛さは十分に伝わってきました。
ただ、原作の味わいを想像できるからこそ、惜しい!
そんな1話の印象です。
まず、この作品の雰囲気はとても面白い。
怪異が現実の隣にある不思議さ。
一筋縄ではいかない台詞回しな主人公たち。
つかみきれない世界観とキャラ、それとは間逆で直球な一目惚れという恋愛パートのギャップがぐっときます。
ただ、その味わい深さがアニメで表現しきれていないように感じました。
特に気になったのは、以下の2点。
①メリハリのついていない画面
②方向性の見えないカメラワーク
①の画面について。
多くの画面でカメラをキャラにあわせすぎています。
背景の情報量も少なめです。
また、影や反射光の使い方にも工夫が見えない。
これらが組み合わさり、キャラが背景に同化してのっぺりとしている。
更に上記と、”怪異”パートで用いられる色使いの相性が悪い。
せっかく独特の色を背景に置いて日常とのギャップを出そうとしているのに、のっぺりとした画面が地続きになってしまっている。
結果として、怪異と日常のギャップが死んでしまっているように感じました。
②のカメラワークについては、とにかくカメラが動かない。
構図により、印象づけたいカットの選別はしている。
しかし、カメラが動かない変化の乏しい省エネな作りで飽きる映像になっていると思います。
総じて惜しい作品という印象ですが、琴子が可愛いので引き続き見ていきます。
ダーウィンズゲーム
【作品紹介とあらすじ】
『別冊少年チャンピオン』で連載中の漫画原作。
平凡な男子高校生カナメは、「ダーウィンズゲーム」というアプリを起動してしまう。
「ダーウィンズゲーム」とは、現実世界で行われる異能者達による戦いのゲーム。
アプリを開いた事でカナメは、ゲームのプレイヤーになってしまった。
怪しげな雰囲気のゲームを訝しんでいるうちにバトルは始まり、パンダの着ぐるみを着た奇怪な人間に襲われるカナメ。
果たして、絶体絶命のバトルにカナメは生き残ることができるのか!?
【視聴後の感想と評価】
1話は1時間構成の拡大版。
カナメがダーウィンズゲームへ巻き込まれ、ヒロインのシュカと出会うまでが描かれました。
手堅いのですが、細かい点が気になる作品でした。
ストーリーはスリルとアクション、そして少しの色気が入り混じった緊張感のあるものでした。
ただ気になったのは、題材やキャラクターに新鮮さが乏しい点。
例えば1話の敵役は、某野球チームのマスコット風なきぐるみを来た人物。
「柔和なきぐるみ×狂気」という組み合わせは効果的ですが、ややデジャブを感じます。
話の展開にも予想の斜め上へ行く面白さは見られず、キャラへの感情移入もしにくい。
総じて、少し距離を置いて見てしまいました。
映像面は、良い点と悪い点が入り混じった出来。
ヒロインのシュカが魅せる、鎖を使ったアクションは注目です。
『進撃の巨人』の立体機動風な、画面を駆け回る動きが華やか。
一方で、主人公の長いモノローグの処理は工夫が少ない。
ワンカット10秒を延々と喋りながら走る主人公の描写は、テンポの悪化を招いていました。
▼主人公の覚醒シーンに使われた謎のダサフォント芸も衝撃
今後は、キャラへの感情移入が深まる工夫が見られるかに注目していきたいところです。
22/7
【作品紹介とあらすじ】
同名のアイドルユニットグループがCVを務めるオリジナルアニメ作品。
滝川みうに突然届いた1通の手紙。
新プロジェクトのメンバーとして選ばれたという。
半信半疑で手紙に書かれた場所へ行くと、そこには同様に集められた7人の少女たちが。
彼女たちが目にした巨大な極秘施設。
途方に暮れる中、こう告げられる。
『あなた方にはアイドルユニットとしてメジャーデビューしていただきます』
未だかつてない新しいアイドルが、ここに誕生する――
【視聴後の感想と評価】
1話では、主人公・滝川みうが葛藤を抱きならアイドルになる決意を固めるまでが描かれました。
あらすじはそのとおりでした。
確かに、「嫌だからアイドルになる」というのは新しいアイドル像です。
アイドルモノの1話としても新しい。
ここまで暗い始まり方で、掴みどころのない世界観を提示するアイドルモノは見たことがありません。
そして言いたいのは「それって面白い?」と言うことです。
みうの成長や世界観設定にこだわりがあるのかなと推測はします。
ただ、その題材に引き込む工夫も含めてシナリオだと私は思います。
その点で、1話からは工夫をあまり感じませんでした。
シナリオ以外も低空飛行。
省エネなコンテにも関わらず、作画は荒れた所が見え隠れしています。
ボイスアクトも、ちょっと実力不足と言わざるを得ない部分が目立ちました。
見どころや長所が現段階ではあまり見えません。
まずは、今後あるであろうアイドルアニメの華・ライブパートに期待していきます。
魔術士オーフェンはぐれ旅
【作品紹介とあらすじ】
1994年に「富士見書房」から刊行された「魔術師オーフェン」シリーズが原作。
魔術士養成機関《牙の塔》で修行をしていたオーフェン。
ある日彼は、良き友人であったアザリーが竜へと姿を変えるのを目撃した。
オーフェンは、アザリーを救うため、《牙の塔》を出奔する。
それから5年。再び、オーフェンとアザリーを巡る運命が動き始めようとしていた。
【視聴後の感想と評価】
最近、1クールに1本が定番となってきた過去の名作リメイクシリーズの一つです。
基本的な所は良かったように思います。
過去作ファン向けに、主人公・オーフェン役の森久保さんが続投。
背景もきれい。
後半のオーフェンの格闘シーンはよく動く、見ていて気持ちいい物でした。
一方で、このアニメで新しいシリーズファンを獲得できるかというと、ちょっと疑問符。
やはり、当時と今ではノリが違います。
生意気な兄弟のキャラクターや、合理的でない判断をするオーフェンにはついて行きにくい。
現在では、もっとキャッチーなキャラやフリを大切にしたシナリオが求められるように思います。
ギャグもかなりクドく、ちょっとノリが違うなぁという印象です。
理系が恋に落ちたので証明してみた。
【作品紹介とあらすじ】
『COMICメテオ』連載の漫画原作。
研究に情熱をそそぐ、理系女子と理系男子がもし恋に落ちたら?
彩玉大学に通う理系大学院生の才女、氷室菖蒲は同じ研究室の雪村心夜に告白する。
当然その「好き」に論理的根拠なんてない!
しかし、理工学専攻として、「論理的に好きを証明できなければ、好きとは言えないし、理系としても失格!」
その信念をもとに、2人は研究室のメンバーを巻き込んで「恋」の定義に関する証明実験を始める!
デート実験、好きの構成要素の解明、心拍数計測実験、ムード値の計測……。
個性的過ぎる愛すべき理系たちが「恋」を論理的に証明する笑いありキュンキュンありの理系ラブコメディ!
【視聴後の感想と評価】
1話から、理系×恋のギャグを描きつくしていました。
笑える!しかし、それ以上がない作品という印象です。
作品のウリである「理系達による恋愛感情の分析」は、ギャグとして面白かったです。
人の恋愛話を記号化していくノリは楽しい!
キャラクターの初心な感じも可愛らしい。
一方で、ギャグから話の発展が無いのが個人的には気になりました。
ラブコメは、ギャグもさることながら、距離感が縮んでいく過程と恋愛の障壁あってこそ派な私としてはちょっと物足りなく思いました。
同じシチュエーションコメディの色が強い『かぐや様は告らせたい』と本作が異なるのは、上記のような部分にあります。
人によって得手不得手が分かれる作品かと思います。
ギャグで勝負しつづけるのか、物語が生まれていくのか。気になるところです。
評価:★☆☆☆☆(残念ながら1話切り)
痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
【作品紹介とあらすじ】
「小説家になろう」連載の小説が原作。
本条楓は、友人の誘いで人気のVRMMO「NewWorld Online」を始める。
「痛いのが嫌」という理由で防御力に極振りしてみた結果、無敵の要塞になってしまう。
楓と仲間たちによる、ノーダメージでノンストレスな大冒険が幕を開ける!
【視聴後の感想と評価】
虚無。
そんな1話でした。
良かった点は、きれいな背景。
そして、主人公・本条楓のCVを務める本渡楓さんの可愛らしい演技です。
悪かった点は、シナリオと作品に漂うヤケクソ感。
シナリオは、楓が幸運に恵まれ、次々にレアなスキルや装備を手に入れていくというもの。
平坦過ぎるシナリオは、サクッと読み飛ばせる漫画や小説では成立するかもしれませんが、アニメでは盛り上がりに欠けます。
演出や画面の作りにも熱量を感じない。
見ていて、「スタッフさんは原作の面白さを見つけられなかったんだろうなぁ」と察してしまう平坦さでした。
ラストシーンで装備を手に入れた時の演出に「ここでとりあえず盛り上げておこう」というヤケクソ感を覚えました。
ノンストレスな”なろう系”が次々にアニメ化されている今日。
そろそろ、これらを面白いアニメにする画期的な手法が見つかって欲しいと思います。
はてな☆イリュージョン
【作品紹介とあらすじ】
「ダッシュエックス文庫」で連載の小説が原作。
中学一年生になったばかりの不知火真は、世界的に有名な奇術師・星里衛に弟子入りするため上京する。
子供の時に、星里衛・メイヴ夫妻のショーを見てから、真はずっと奇術師に憧れてきた。
夫妻の娘・果菜(あだ名:はてな)とは幼なじみ。
東京では、美貌の女怪盗が起こす事件が世間を騒がせていたが、はてなもいるし、不安はなかった。
幽霊屋敷と呼ばれる星里家で、執事のジーヴスとメイドのエマに迎えられ、はてなとの再会を果たした真。
はてなも大歓迎だったが、真と話がかみ合わず、ついには――!?
アニメ界最大のイリュージョン、開幕!!
【視聴後の感想と評価】
この1話はダメでしょう。
見ているうちに、どんどん視聴意欲が失われていきました。
まず、話の流れがありきたり過ぎます。
ベタドラマを見ているかのような展開。
出会う、ツン期、1人はデレる、ちょいデレる、風呂覗く。
流れがベタ、中身も工夫が伝わってこず、見どころが分からない。
次のシーンの展開を当てるゲームが出来そうな、ベタベタなシナリオです。
キャラクターの魅力が、展開を進めるための犠牲になっているのもマズイ。
真が男だと知り、豹変するはてなの何処に魅力を感じればよいのか。
そもそも、真の回想シーンの声は普通に男声でしたが・・・。
作画も細いカクカクした線で、ペラっとした雑なもの。
総じて、継続視聴は厳しい出来でした。
プランダラ
【作品紹介とあらすじ】
『月刊少年エース』連載の漫画原作。
数字(カウント)が上下関係を決めてしまう、数字に支配された世界が舞台。
エッチなことが大好きで、弱き者たちのために太刀を振るう青年・リヒトー。
母の遺言を頼りに「伝説の撃墜王」を探して旅をする、健気でひたむきな少女・陽菜。
2人の出逢いをきっかけに、「数字(カウント)」がすべてを支配する世界の謎が、少しずつ明らかになっていく。
【視聴後の感想と評価】
1話では、リヒトーと陽菜の出会い、そして、この世界における数字の重要性が描かれました。
良い所は陽菜さんのキャラデザと太もも。以上。
本当に、それ以外は全てが合わなかったです。
気になった所は大きく2点。
1点目は、キャラの魅力の無さ。
初対面の相手の体にベタベタと触れてくる気持ちの悪い主人公。
助けられたらあっさりとそんな主人公に惚れてしまうヒロイン。
女性の体目的という面白みの欠片もない敵。
どこをとってもキャラに魅力を感じられない。
また、ギャグが少しも面白くないのも魅力の無さに拍車をかける。
「ヤバい人がなんか騒いでる」といった冷めた目線で見てしまいます。
2点目は、作品の肝である数字の設定について。
おかしな点が多すぎて話に集中できませんでした。
マイナスカウントにならないよう懸命に生きるという設定なのに、ヒロインは歩けばプラスというイージーな仕様。
そもそも、マイナスになりようがないような気がします。
数字で上下関係が決まるのに、普段はそのルールが使われないというのもよくわからない。
終盤、敵が使ってきた星取りについても、命に関わるような世界のルールを軍部だけが知っているという設定に納得感がありませんでした。
自分とはちょっと相性が悪すぎる1作でした。