【ネタバレ配慮】アニメレビュー『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』(感想・評価)

【ネタバレ配慮】アニメレビュー『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』(感想・評価)

Re:ステージ!ドリームデイズ♪(リステ)』をネタバレなし評価(未視聴の方向け)とネタバレあり感想(視聴済みの方向け)でレビューします。

※ネタバレあり感想は、ページ最下部に掲載。

 

おすすめ度:★★★★☆(74点)

 

作品への一言 :深夜アニメと朝アニメの良いとこどり!王道なストーリーと幻想的なライブパートは必見です

評価(5段階・要素別)

カテゴリ:アイドルモノ

総評価:★★★★☆(74点)


シナリオ:★★★☆☆

キャラクター:★★★★☆

演出:★★★★☆
(音楽:★★★★☆ 映像:★★★★☆ アイデア:★★★☆☆)

※評価の理由は、ページ下部に記載しています。

 

「1分で読める」レビュー要約

【超あらすじ】

稀星学園「謡舞踊部」は、人数・実績不足により廃部寸前。

廃部を阻止するため、主人公・舞菜はアイドル活動のキラメキを競う「プリズムステージ」での優勝を目指す。

アイドル活動に青春を賭ける女子中学生たちの挑戦とキラメキを描く。


■深夜と朝のクロス-「良いとこ取り」なアイドルアニメ

・深夜アニメの良いところ

磨き抜かれた「ラブライブ!フォーマット」による王道なストーリー

・朝アニメの良いところ①

軽やかで明るいタッチによるキラメキを感じる作風

・朝アニメの良いところ②

ライブパートはエフェクト増しまし。朝アニメならではの「イメージ拉致」が見れる


【その他、良かった点と気になった点】

◎撮影が凝ってる映像面

△ライブパートは惜しいところあり

※ライブパートなどに着目し、ページ最下部へネタバレあり感想を記載

 

『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』レビュー「深夜と朝のクロス-”良いとこ取り”なアイドルアニメを見よ!」

深夜アニメ界の一大ジャンル「アイドルモノ」。

また一つ、アイドルモノの良作がうまれました。

 

今回紹介するのは『Re:ステージ!ドリームデイズ♪』

複数のメディアを横断するメディアミックス作品です。

・小説は『月刊コンプティーク』で2015年から連載中

・ソシャゲは2017年から稼働中

 

超あらすじはこんな感じです。

稀星学園「謡舞踊部」は、人数・実績不足により廃部寸前。

廃部を阻止するため、主人公・舞菜はアイドル活動のキラメキを競う「プリズムステージ」での優勝を目指す。

アイドル活動に青春を賭ける女子中学生たちの挑戦とキラメキを描く。

 

・・・アイドルアニメや深夜アニメに精通している方。

あらすじにデジャブを感じたのではないでしょうか?

そう、深夜アニメの傑作『ラブライブ!』にそっくりなあらすじなんです。

 

■いわずとしれた深夜アニメの金字塔『ラブライブ!』

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それなら、この作品は『ラブライブ!』の焼き直しなのでは?と思われるかも知れません。

(最初は私もそう思いました。)

たしかに、良いところは引き継いでいます。

描かれている王道なストーリーは新鮮味は薄いものの、安心感がありました。

 

しかし、『Re:ステージ』の良さはそれだけではありません!

実際に見てみると、深夜に放送されたアイドルアニメとは”何かが違う”と思いました。

結論にいきます。

・・・実はこの作品、深夜アニメだけでなく朝アニメの良いところも引き継いでいるんです。

特に第8話のライブパートは、朝アニメ特有の「イメージ拉致」が駆使された、ライブパートファン必見の回。

 

深夜アイドルアニメの王道ストーリーと朝アイドルアニメの良さがクロスした1作。

それが、『Re:ステージ』だと思います。

 

では、この作品が深夜と朝からどのような良いところを引き継いでいるのか。

解説していきましょう。

 

◎深夜アニメの良さ:磨き抜かれた「『ラブライブ!』フォーマット」

まず紹介するのは、深夜アイドルアニメの良さです。

冒頭で書いたとおり、深夜アニメから引き継いだのはストーリー面の良さだと思います。

 

朝アニメの弱点と深夜アニメの強み

実は、朝や夕方に放送されるアイドルアニメにはある弱点があります。

それは、オモチャやゲーム機の販促の側面が強いため、ストーリーにまとまりがなくなってしまうという点です。

アニメが終わるタイミングが見えないため、長いストーリーを描くのには向いていないんですね。

 

1年目は面白かったのに、2年目からはキャラが増えすぎてわけがわからなくなる。

もしくは、ストーリーは最低限にして1話完結型にしてしまう。

そんな傾向があります。

 

■まとまりがなくなった例:2013年放送の『アイカツ!』第2期。

突如ライバルとなる学園が登場し、一気にキャラが増えてしまった。なお1期は最高です

Re ステージ-リステ (2)

 

一方、深夜アニメは1クール12話で尺が決まっています。

そのため、ストーリーは腰をすえて描きやすい

『Re:ステージ』はそんな深夜アニメの傾向をとらえ、ストーリーをきっちり描いています。

その下敷きになっているのは、深夜アニメの傑作『ラブライブ!』です。

 

王道を征く『ラブライブ!』と『Re:ステージ』のストーリーの良さとは

『ラブライブ!』のストーリーはとても優れているんです。

一言で言えば、無駄がないのが特徴です。

 

全体のストーリーは次のように進みます。

問題提起⇨ライブ⇨仲間集め⇨ライブ⇨そして・・・

この流れの中で、挫折からの復活や友情が深まっていくエピソードが各話で描かれます。

そして、描かれたテーマの象徴としてライブが挟まれる。

ライブの成功=友情の深まりというように、ライブにより上手くカタルシスが演出されます。

全てが上手く繋がっているんです。

 

『Re:ステージ』のストーリーもこれを踏襲しています。

だからこそ、無駄がない。

そして、『ラブライブ!』のように王道なストーリーを楽しむことができます。

 

個人的に好きだったのは、主人公・舞菜と友達・紗由のストーリーです。

ある過去により一歩を踏み出すことのできない舞菜。

仲間がいないため孤独なアイドル活動を続けてきた紗由。

二人が出会い、支え合うことにより新たな舞台が開けていく流れはとてもキラキラしていました。

 

■左:舞菜 右:紗由。尊い

Re ステージ-リステ (2)

 

◎朝アニメの良さ①:「軽やかで明るいタッチによるキラメキ」

王道の良さがあっても、内容が全く同じでは目新しさがありません。

しかし、『Re:ステージ』には『ラブライブ!』にない新鮮さがあります。

それが、朝アニメ(=子供向けアイドルアニメ)の良さを引き継いでいるという点です。

 

まず良さとしてあげたいのは、「作風・雰囲気」です。

朝アイドルアニメの作風的な特徴は次のように思います。

・軽やかで明るい

・わずかに百合っぽい

・時々ぶっとんだノリがある

『アイカツ!』シリーズや『キラッとプリ☆チャン』などはこの特徴を持っています。

これらを、『Re:ステージ』の良さとリンクさせて紹介します。

 

まず、軽やかな明るさです。

このアニメでは、いわゆる悪人の登場やギスギスした雰囲気がありません。

夢に向かって努力を続ける主人公たちのひたむきさなど、キラキラした部分にフォーカスされています。

先ほど紹介した舞菜と紗由のエピソードは象徴的です。

そのため、見ていて気分が暗くなることはありません。

 

ただ、それだけでは刺激不足だと感じる方もいるでしょう。

そこで、暗さを描くかわりに「刺激」として描かれるのが百合っぽさとぶっとんだノリです。

 

わずかな百合っぽさですが、この作品はキャラのカップリングがされているような描写があります

主人公たちのユニットでのカップリング例

・舞菜&紗由

・瑞葉&みい

・かえ&香澄

それぞれの当番回でも、相棒ポジのキャラが大きな役割を果たすように描かれていました。

どの組み合わせも、お互いを支え合う上手いカップルになっていると思います

 

■舞菜と紗由。若干の百合っぽさを感じる動きがたまに見える

Re ステージ-リステ (5)

 

最後にぶっとんだノリです。

ときどき、ノリが行きすぎなギャグが発生します。

代表例は、第5話のユニットの曲作り回でしょう。

 

曲を作る中でだんだん変な方向に弾けていく描写が、某動画サイトでバズり反響を呼びました。

更に公式がそれにのっかり投稿されたのがこちらの動画。(本編を見たあとの方が楽しめると思います)


このように、暗さをべつの刺激でおぎないながら明るい作風を作っているのが魅力です。

 

◎朝アニメの良さ②:ライブパートでのエフェクト増しましな「イメージ拉致」

実は、深夜アニメにおけるライブパートは意外と地に足ついてるんです

基本的には、きちんと歌って踊ります。

使われる演出も現実にあるような、スポットライトやスクリーンなど小道具を使ったものに限定されます。

 

■手書き作画のライブパートが話題になった『THE IDOLM@STER』(2011年)。

一番派手なシーンでもステージギミックを使ったものに限定されている

スクリーンショット (255)

 

ところが、朝アニメは違うんです。

何でもありな世界が展開されます。

キャラのイメージが現実世界に侵食してくる・・・

観客をイメージに引き込む「イメージ拉致」とでも言うべき演出が発生します。

 

■朝アニメ発祥の『KING OF PRISM』。ライブ中に分身したり電車に乗ったりする(観客もそれが見えてる)

Re ステージ-リステ (3)

 

個人的に良回だと思った第8話。

ここでは、この「イメージ拉致」演出が駆使されています

詳しくは実際に見てほしいので、1枚だけ雰囲気の伝わるキャプを貼って紹介にかえます。

エフェクトが綺麗で見ごたえのある素晴らしいライブパートでした。

『Re:ステージ』のライブパートにはもう一つ特徴があります。

なんと、久しぶりの手書き作画なんです。

しかも、かなり動きます。

 

おそらく、モーションキャプチャーでの3DCGをトレスしたもの。

手描きならではの味が残っていて良かったです。

 

その他、良かった点と気になった点

◎撮影が凝ってる映像面

『Re:ステージ』の映像は全体的に安定していました。

なかでも、撮影処理による効果が多くのカットで施されている点は見逃せません。

これにより、印象的なカットが増えています。

いくつか、例をご紹介します。

 

■透過処理+背景のぼかし

Re ステージ-リステ (1)

 

■レンズ光

Re ステージ-リステ (2)

 

△ライブパートが・・・惜しい

褒めてきたライブパートですが、実は手放しには褒められません。

映像の情報量と尺が合っていないカットが散見されます。

 

動きが少なくかつキャラのアップなカットを長めに流すケースがあり、そういったカットには違和感を覚えます。

瞬きをさせる、カットを変えるなどの工夫が欲しかったところです。

 

髪の揺れが少ないのも情報量を下げている遠因のように思いました。

総評価と感想

「深夜アニメの王道」に「朝アニメのテイスト」を加えた、良作だと思います。

 

物語の安定した朝アニメを見たい人にはぜひおすすめです(かなりコアな層)。

もう少し間口を広くすると、アイドルアニメや可愛い女子キャラが見たい人にもおすすめです。

女子キャラの明るい掛け合いは気楽に見れます。

 

物語前半は日常回が多めなので少し退屈な人もいるかも知れません。

しかしその分、物語後半ではライブパートを出し惜しんでいませんので、ぜひそこまで見てほしい1作です。

評価(5段階・要素別)の理由

カテゴリ:アイドルモノ

総評価:★★★★☆(74点)


シナリオ:★★★☆☆

記事の通り、王道。1話毎にきちんとまとまっていた。

一方、巧みな伏線やストリーラインの起伏はやや薄味。


キャラクター:★★★★☆

目新しさはないものの、キャラ造形も鉄板。

キャラの組み合わせによりそれぞれの長所を描けていたのはポイント高め。

ソシャゲだからといって、いたずらに登場キャラを増やさなかったのも良かった。


演出:★★★★☆
(音楽:★★★★☆ 映像:★★★★☆ アイデア:★★★☆☆)

全体的に手堅い出来。

音楽はコンテンツの歴史を感じさせる良い歌が多い。

映像は記事の通り。ライブパートは完璧とは言えないが、コンテンツへの愛が伝わってくるいい出来。

アイデアは主にライブパートで光っていた。終盤に向けて高まる可能性あり。

 

 

ネタバレありで語りたい(ネタバレあり感想)

ここからは、徒然にネタバレありで感想を書き連ねます。

未視聴の方は、バックをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では内容に入っていきます。

 

色々(キャラの話やライブパートの感想など)

■舞菜と紗由

尊い。

 

このふたりのストーリーは支え合う感が出てて良いですね。

1話ではグイグイくる紗由と、引っ込み思案な舞菜という構図でした。

 

それが、だんだんとパートナーに変わっていく。

曲作り回では、恥ずかしながら自作歌詞を見せる紗由を全肯定する舞菜。

構図が完全にひっくり返っていました。

 

物語後半では、学園を去った過去にとらわれる舞菜を再び、紗由が舞台にあげます。

「私は舞菜と、一緒に夢が見たい」

これは惚れる。(確信)

爽やかな良いストーリーでした。

 

■イケメンで可愛い紗由

Re ステージ-リステ (1)

 

■みい先輩と仲間の出会い・OP「Don’t think, スマイル!!」の歌詞

に○にー先輩枠のみい先輩。

先輩の、孤独にアイドルを目指す少女という設定はやはり熱いです。

それが、仲間たちと出会うことにより大成していくというのはカタルシス抜群でした。

 

前半で迷惑をかけた分、後半ではアイドル活動の先輩として見せ場が多かった。

憎まれ口を叩きながらも誰よりも仲間思いという性格も美味しいです。

 

■みい先輩と瑞葉のカプも尊くて良い

スクリーンショット (256)

 

それにしても、『Re:ステージ』では、仲間と出会うことにより道がひらけるというのを大事にしています

・ただのアイドルファンからアイドル活動をするようになったかえ

・アイドル活動を諦めていた香澄など

そんなメンバーたちが舞菜と出会い、キラメキ始める。

 

そういった流れが、OPの歌詞にきっちり盛り込まれているあたりがエモい。

例えば、

「同じ場所を走ってる キミと同じ風 感じてる 胸のブザー強く押したら はじめよう

乗り遅れた あの夢も 間に合うよ “もう1度” 次のバスが来なくても ひとりひとつ違う時刻表  」

友情が夢を導いていく今作のストーリーに上手くマッチいていて印象的でした。

 

■第7話「先輩とはいえ少し黙らせるべきか」迫力のライブシーン

少しカットが長すぎたりするところもありましたが、良いライブシーンだったと思います。

特に、撮影処理がいい味を出していました

 

・ステラマリスと違って団結力の高い面々

Re ステージ-7話 (1)

 

・舞菜と紗由のアイコンタクト。歌詞とのリンクもエモい

「解けたままの君の靴紐 絆で結び直し走り出そう」

Re ステージ-7話 (2)

Re ステージ-7話 (3)

 

・本数多めで色分けもされている。サイリウム班はいい仕事です

Re ステージ-7話 (4)

 

・フォーメーションダンスとしても見応えのある良い振り付け

Re ステージ-7話 (5)

Re ステージ-7話 (6)

 

・とても美少女。サイリウムと青い光線、そして左上のレンズ光がいい味を出しています

Re ステージ-7話 (8)

 

・同じくサイリウムと撮影がいい味を出すカット

Re ステージ-7話 (10)

 

 

■第8話「ノーギャラなんかでやってられない」幻想的なライブシーン

ステラマリスの圧倒的な実力の伝わるライブシーン。

素晴らしかったです。

舞菜達のライブよりライトの数を増やし、実力差を明確にしています。

後半のCGの美しさも秀逸で感動しました。

ステラマリスの声質も合っていて、完成したステージだったと思います。

 

・既に強い。バックスクリーンが豪華です

Re ステージ- 8話 (1)

 

・カメラ目線を徹底しているプロな珊瑚。生まれる前からアイドルは伊達じゃない

Re ステージ- 8話 (2)

Re ステージ- 8話 (3)

 

・三人とも可愛い。碧音も重度のシスコンでなければ(そこが良い)

Re ステージ- 8話 (5)

 

・蝶が羽ばたくエフェクト。ここまで大胆にエフェクトを使ったライブパートは初めて見たかも知れません

Re ステージ- 8話 (6)

 

・常にウィンクな珊瑚ちゃん可愛い

Re ステージ- 8話 (9)

 

9話以降の感想は注目ポイントがあれば追記します。

以上、『Re:ステージ ドリームデイズ♪』のレビューでした。

 

第9話「向こうの親御さんには私から連絡しておくわ」感想

【シナリオ・キャラ面の感想】

舞菜と紗由の当番回。

控えめに言って、神回でした。

 

前半は、紗由が抱えている問題-アイドルについて母の理解を得られないことが明かされました。

後半は、非常にアイドルモノらしい描写。

夢を追いかけるライブを見せることで、母の理解を得ることができました。

 

シンプルな展開ですが、素晴らしい回だと思います。

まず、良かったのは「尊み」に関する描写

バリエーションを変えて、色んな尊さを見せている点が上手いと思います。

・舞菜の気遣い

・お風呂

・衣装の作成

・布団の中での会話

・ライブ前の発破かけ

・ライブシーン

”尊みの万華鏡”とでも言えるような、尊みのつまった描写に酔いしれました。

 

特に良かったのは、ライブ前の発破かけ

「だから見せよう、私たちの夢を」

第7話のアンサーになっているような、舞菜のセリフにやられました。

 

もう一つ、良かったものがあります。

それは、大人たちの描写です。

大人たちの子供によせる想いにグッときました。

 

舞菜の叔母さん・静香は、暖かく舞菜と紗由を見守ります。

「今日、紗由さん、部活のときからあんまり元気なくって・・・なのに、急に私を訪ねてきてくれて」

舞菜の舌っ足らずだけど一生懸命さの伝わる姿勢を、そっと後押ししてくれる。

大人からすれば、明らかに訳ありな中学生を預かるのは結構たいへんです。

それを快く引き受けてくれる姿はお母さんでした

 

紗由の母も、子供につらい思いをさせたくないから、アイドルをやめさせようとする。

子供のために嫌われ役を買って出ていました。

それが、子供の本気を見てあらためて応援してくれるようになった。

お父さんも、普段は尻に敷かれているのにさいごにはきちんとお父さんの仕事をした。

 

そんな、子供を見守る親御さんの描写は朝ドラのような爽快感がありました

ライブから続き、今度はドラマ面での神回。いい作品です。

 

【映像関係の感想・印象的なシーン・小ネタなど】

・自信が出てきて、可愛さに磨きがかかる舞菜。挑戦的な表情がかわいい

Reステージ 9話 感想 (1)

 

・静香さん本当にいいお母さん役をしていました

Reステージ 9話 感想 (3)

 

・お風呂カット。王道を征く百合回

Reステージ 9話 感想 (7)

 

・今回も撮影効果が光る回でした。特に推したいのはこのカット。

画面中央のライトと周囲の陰により印象的なカットに仕上がっています

 

・布団シーン。鉄板な画面のつながりでした。表情がすばらしい

Reステージ 9話 感想 (9)

Reステージ 9話 感想 (11)

Reステージ 9話 感想 (12)

 

・すぐに迷惑をかけたことをあやまるお母さんと、「そんなことは・・・」と言い切る舞菜。

大人と子供の上手い対比になっていたと思います

Reステージ 9話 感想 (14)

 

・「あ、これやっぱり朝アニメだ」と思った謎カット。このノリが朝アニメですよ

Reステージ 9話 感想 (16)

 

・面白い表情のかえと香澄をおさえた1カット。ふしぎな色気があります

Reステージ 9話 感想 (17)

 

■ライブシーンから1カット。降り注ぐ光が美しく、尊い。

今回は、惜しいライブシーンだったと思います。

カット始まりと終わりに動きが静止しているカットが多すぎました。それによりカットのつながりが薄れ、ばらついた印象を受けます。

また、顔が写るカットでそれを行っているので表情の不自然さが目立ってしまったように思います。

Reステージ 9話 感想 (19)

 

・記念の礎にて。色々なドラマが生まれた場所となりました

Reステージ 9話 感想 (22)

 

・子供が主役。でも、大人も光るアニメは良いアニメ。良い描写でした

Reステージ 9話 感想 (23)

 

第11話 感想「駄ポエムは駄ポエム」

【シナリオ・キャラ面の感想】

今、再び始まるKiRaReのストーリー。

11話は最終回に向けた滑走と飛翔の回でした。

 

2週間ぶりのリステ、待ってました!

 

さて前半は、驚愕の事実とそれに負けないKiRaReの面々が描かれました。

八王子電気通信大学、スパコン、勝率0%。

相変わらずのぶっ飛んだ展開がキレキレでした。

Reステージ 11話 (1)

 

ぶっ飛んだ展開からの真面目な舞菜と紗由のデートシーン。

温度差で風を引きそうですが、それがいい。

「あそこで紗由さんに出会った時、私・・・失ってしまったはずのものがまた戻ってきた気がしたんです」

「閉じてた本が、また開いたみたいに」

”また”というキーワードを使ったタイトル回収。

アイデアにしびれました。

Reステージ 11話 (11)

 

後半は修行パートからのライブパート。

どうやって最終回を盛り上げるんだろうと思ってましたが・・・まさかの!

歌詞と曲を”re”viseしてくるとは!

 

こういうサプライズがストーリーとテーマに結びついた演出。アイカツシリーズを思い出す素晴らしいアイデアだと思いました。

 

歌詞の内容も凄く良い

A~Bメロはメンバーそれぞれが支え合いながら、再び歩き始めるまでの想いが綴られる。

そしてサビ。

「一つじゃ頼りない 小さな明かりでも

手を取り合えば ほら 星座に変わってくように」

 

全員集合でこの歌詞が歌われる瞬間は、「これがKiRaReの歌だ!」としっくりくる気持ちよさがありました。最高にエモい!

Reステージ 11話 (34)

 

この気持ちよさは、歌詞だけの力じゃありません。

曲の構成も秀逸です。

Aパート(舞菜と紗由)ではベースとピアノ主体。

Bパート(かえと香澄)ではドラムと弦主体。

そして、サビで手を取るように全ての楽器が重なる。まさに歌詞をなぞる構成になっているんです

 

もちろん、画面も歌の内容を再現している。

3つが重なり星座に変わっていくこの演出は素晴らしいものがありました。

Reステージ 11話 (36)

 

その後はまさかのライブパート。

最終回前にこのパートを見せて良いんですか・・・?

瑞葉の制服姿がとても眩しい良いライブでした。

 

「記念の礎」に思い出がまた一つ。

最終回に向けて素晴らしい飛翔となりました。期待です。

Reステージ 11話 (46)

 

【映像関係の感想・印象的なシーン・小ネタなど】

▼白いモヤと光によって回想シーンを表現。柔らかい良い思い出といった雰囲気が作れており上手い

Reステージ 11話 (4)

 

▼私服がかわいい4人組

Reステージ 11話 (7)

 

▼遠景ですが、キャラはCGのモデルに見えます。私服モデルも遊び心で作ったんでしょうか

Reステージ 11話 (9)

 

■今週のピックアップシーン(Bパート:ステラマリスのライブパート)

①やっぱりウィンクな珊瑚に注目したい最初のカット Reステージ 11話 (16)

②さすがのステラマリス。ビートの効いたBGMがかっこかわいい。演出もかっこいい

Reステージ 11話 (17)

③・・・またお前らか!正直この天丼は予想外で笑えました

Reステージ 11話 (20)

Reステージ 11話 (19)

④前回より豪華になってませんか・・・?

Reステージ 11話 (21)

 

▼これはプロ注のトップアイドル

Reステージ 11話 (25)

 

▼どことは言わないが珊瑚と視聴者の視線があっているように感じたカット

Reステージ 11話 (27)

 

▼このアニメの背景と撮影スタッフさんは凄い良い仕事をしていると思う。

今回のこのカットは特に良かったです。綺麗な夜明けの表現に行間の余韻を感じました

Reステージ 11話 (31)

 

▼かえと香澄。尊い。直接言葉を伝えない、かえがいじらしくて可愛い

Reステージ 11話 (34)

 

▼新海監督のポスター感

Reステージ 11話 (40)

 

▼このパートは目線とカメラがあっており気持ちよかった。

舞菜や紗由のパートは時々視線が行方不明で表情固定なカットがあってちょっと違和感

Reステージ 11話 (43)

 

第12話 感想「これが、私たちの」

【シナリオ・キャラ面の感想】

ついに、最終回。
それぞれの物語が満開の花を咲かせた第12話でした!

寂しさもありますが、それ以上に描かれ尽くしたという満足感がある。
こんな感想になるのも、最終回が素晴らしかったからでしょう。

 

さて、前半は3カップルのステージ前夜が描かれました。
特に良かったのは、みいと瑞葉の先輩組です。

 

普段は余裕しゃくしゃくの瑞葉が、みい先輩にだけ本音をみせる。
つかみどころのない瑞葉でしたが、本当にKiRaReの事を想っているのがよく伝わってきます。

みい先輩は先輩で、いつもの語尾「みい」が抜けてる・・・
自分も余裕がないはずなのに瑞葉を励まそうとするのは、
「先輩アイドルとしての矜持」と「2人の友情」、
2つが入り混じったからこそでしょう。

 

それにしても手を合わせるシーン。
2人の距離が近すぎる!しかも笑顔が眩しい!

積み重ねてきた思い出が作る距離感に尊みを感じる、納得の1シーンでした。

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (8)

 

中盤はライブパート!!

 

まず、描かれなかったライブパートについて。

オルタンシアとsweetappleのライブは仕方ない。
それでも、ステラマリスのライブだけは見たかった・・・!
と、この回を見た直後は思いました。

 

しかし、話の主題を考えてみると少し違った感想になりました

確かに、ストーリーの中で本戦に進めるかどうかは重要です。
ただ、話の主題は「舞菜と碧音」の物語
そのように考えると、KiRaReのライブに全てを賭けたのは良い判断だったと今では思います。

▼まさかこのカットだけでステラマリスが終わるとは・・・それもまた「リステ」Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (12)

 

さて、ライブに入るまでにも物語がつまっていました。

 

客が始めたのは、まさかのアンコール。
・・・ステラマリスの。

ちょっと客のマナー悪すぎでは・・・?
しかも運営も普通に進行しようとしない!
プリズムステージの先行きが心配になります。

 

と、逆境にくじけかけたKiRaReを救ったのは、まさかの珊瑚。

客に啖呵を切り、ライバルに発破をかける。
珊瑚推しの自分としては嬉しいワンシーン。
ライバルとはかくあるべきという活躍っぷり。
おまけに動きがどれも可愛い!

スタッフの珊瑚愛、しっかりと受け取りました!

 

ただ、ちょっと気になったのは集大成パートで珊瑚を活躍させたこと。
ここは、アウェイにも負けないKiRaReでも良かった気もしました。

▼ちなみにこのカット、2コマ打ちで枚数多めです。スタッフに愛されている珊瑚△

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (13)

そして、尺とスタッフの作画力。
全てを賭けたライブパートが始まる!

内容は、掛け値なしに最高でした!!
が、注目ポイントなどの詳しい中身は映像感想パートに預けます。

 

シナリオ上の演出で言いたいのはひとつだけ。
ライブがきちんと”集大成”になっていたということ。

既に11話で描かれたパートで挿入される、メンバーひとりひとりの語り。
彼女たちの再起の物語が表現される。

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (25)

ライブ終盤では舞菜の物語が花開きます

舞菜が仲間たちと共に歩み、たどり着いた今。
碧音に最高の舞台で見せることが出来ました。

このシーンの、碧音のセリフが良かった
舞菜の呼び名が「まーちゃん」から「舞菜」に変わる
舞菜が”愛する妹”から”一人のアイドル”へと昇華した瞬間。
短いセリフの中に感情がむき出しになったこの演出に、ぐっと来ました。

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (58)

 

エピローグはとてもリステらしいもの。
若干ギャグっぽい空気から抜け出せないシリアスパートと、これからのKiRaReが描かれました。

まさか、EDの高尾山?ハイキングをここで回収してくるとは!リステならではのサービス精神が最高です。

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (130)

 

ラストシーンは本戦に進んだ彼女たちの姿。
迷いなく前を見つめる姿に、もう迷いはない。

きっと、最高のパフォーマンスを見せてくれることでしょう!
Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (128)

総括になりますが、リステは正しくアイドルものの良作でした。
ギャグあり、シリアスあり、見ごたえのあるライブパートあり・・・

舞菜達の出会いと成長を、キラキラとしたタッチで描き、走り抜けたと思います。
毎週が楽しみで、見た後は元気の出る作品でした。

 

スタッフの皆さま、素敵な作品をありがとうございました!

 

【映像関係の感想・印象的なシーン・小ネタなど】

▼初っ端からクソダサフォントで攻めてくる。小ネタが光る

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (1)

▼他のユニットはインタビューに囲まれる。後半の伏線

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (4)

 

▼もぐもぐ舞菜かわいい。ずっと見ていたくなる癒やし感

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (9)

 

▼ライブパート最速伝説を更新したAPPLEさん。俺でなきゃ見逃しちゃうぜ・・・

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (11)

 

■ライブパート研究

今回は、リステのライブパートの中でも一番、自然なライブになっていたと思います。
カメラを意識した視線と、まばたきによる表情の変化がポイントです。

それ以外にも、いろんな工夫がつまっていましたので紹介していきます。
基本的に、曲の流れに沿っていきます。

▼2人のカメラを意識した視線がポイント

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (20)

▼まばたきにより、表情を固定化させない工夫が光る

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (21)

▼始めの1カットにカメラ目線を入れることで、その後の映像を自然にする効果

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (22)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (23)

▼驚き顔のモブと昔からのファンの対比。観客のリアクション芸って大事です

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (29)

 

1コマ打ち(1コマずつ動く)のパート。

映像的には違和感も出る勇気のいるカットと想像します。
今回ライブでは、決めカットかつ「引きのカット」に限定して使われています。
この使い方により、違和感を軽減しつつも目を引く映像が作られていたように感じました。

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (30)

 

▼舞菜紗由のアイコンタクト。もはや様式美ともいえる尊さ

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (31)

 

▼ドヤ珊瑚かわいい。認めきれない碧音の複雑な表情も目を引く

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (32)

 

■ピックアップシーン①(指差しからのサイリウム一斉点灯)

アウェイだった会場が、迫力のパフォーマンスにより一体となる。良い演出でした

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (39)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (40)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (101)

 

■ピックアップシーン②(舞菜ジャンプ~碧音との和解~碧音の涙)

ズームと引きのダイナミクスにより、変わりゆく舞菜と碧音の関係性が表現されている良い演出でした。

①カメラ大回転で一気に注目を集める始まりのカット
Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (72)

②舞菜の顔へズームしていく。舞菜の存在感が際立つ

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (73)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (75)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (77)

③舞菜ジャンプ。落ち始めと同時にカメラが切り替わる気持ちのいい切り替え

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (79)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (82)

④レーザービームと紙吹雪が入り乱れる豪華なカット

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (83)

⑤舞菜のアップから引いていく。仲間と一緒に遠ざかっていく

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (85)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (87)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (88)

⑥追いかけるように、遠ざかる舞菜とは真逆に寄っていく碧音

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (89)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (91)

⑦碧音の手は、自分の仲間の元へ。妹の成長を受け入れた、涙が美しい締めのカット

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (93)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (94)

 

■ピックアップシーン③(光が消え、再点灯)

ラストに向けて一気に盛り上がるシーン。

ポイントは、先ほどと同じく1コマ打ちにしてぬるぬるとなった動き

そして、その動きと連動するサイリウムとバックスクリーンなどの照明

 

①シンプルに可愛い、正面のカット

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (95)

②溜めの前の輝き。紙吹雪とスポットライトが目立つ

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (97)

③振り返りと同時に一気に絞るスポットライト。バックスクリーンが消灯しているのも注目したい

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (98)

④サイリウム以外の光がほぼ消える

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (99)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (100)

⑤一気に照明が点灯、盛り上がりが最高潮に!

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (101)

⑥全員を写して指をさす決めカットで〆。美しい流れでした

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (102)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (103)

 

▼ライブパートのラストカット。手描きならではの表情が素晴らしい!

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (108)

 

▼1話と同じ。違うのは紗由がいること(超大事)

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (110)

 

▼ゴールデンボンバーのライブを思い出させる謎ライブパート。ドーナッツがにせものなら仕方ない。

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (117)

 

▼一瞬だけど凄くきれいな花火カット。CG班優秀すぎです

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (118)

 

▼和服可愛い!!金髪に赤い髪飾りは大正義

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (120)

 

▼珊瑚ちゃんは何を見ていたのか・・・私、気になります

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (123)

 

▼リステのひとつの終着点。2人のライバル関係見たいなぁ・・・

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (126)

 

▼まさかの高尾山回収。降り注ぐ光に照らされた舞菜達が幻想的な良いカット

Reステージ!ドリームデイズ♪ 12話 (127)

 

読んでくださった方、ここまでありがとうございました!

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